人権の砦だったはずの弁護士会館に、抗議のシュプレヒコールが浴びせられた。
よりによって弁護士たち(日弁連)が、「取り調べの(一部)可視化」「司法取引」「盗聴の拡大」に手を貸してしまったのだ。
法務検察とのバ-ターが原因だ。無実の人が何十年も投獄される冤罪事件が増え、一億総監視社会になることを危惧する向きがある。
法改悪に反対し3週間に渡って議員会館前などで抗議を続けてきた人々がきょう夕方、弁護士会館前に集まった。(呼びかけ:自由を愛する市民連合)
トラメガのマイクを握った男性は、あふれるばかりの危機感でアピールした。
「日弁連になぜ私たちが訴えに来なきゃならないんですか?」「私たちが弾圧された時に闘ってくれるのが弁護士じゃないんですか?」
司法制度改革(改悪)はアメリカから突き付けられた年次改革要望書に書いてある内容を忠実に実行しているに過ぎない。
法科大学院の設置、裁判員制度・・・法務検察はこれに悪ノリし取調べの一部可視化を加えたのである。
今度の法改正で取り調べ段階から国選弁護人が付くようになった。一見、良い制度に思えるが、法科大学院の設置で増えた弁護士を養うために仕事が必要なだけである。
拡大路線をとる中本和洋・現日弁連会長の下、「取り調べの(一部)可視化」「通信傍受の拡大」「司法取引」の導入を飲み込んだことになる。増えすぎた歯医者のようにならないために、である。
行きつく先はアメリカのような訴訟社会か。いや、監視社会の到来と冤罪多発のほうが先になりそうだ。
~終わり~