» 海外

【香港発】苛立つ警察、丸腰の市民追い回す あげくに逮捕

 26日深夜、市民数十人が九龍半島の下町にある警察署に押し掛けた。デモ隊ではない。前日、警察官が民衆に銃口を向けたことに抗議したものと見られる。  「ここに集まることは違法だ」。警察が拡声器を使って警告したが、抗議の市民 …
続きを読む»

大捕り物でもあったかのような出動だった。=26日深夜、深水埗 撮影:田中龍作=

【香港発】 若き労働者たちが税務局に座り込み 「政府は我々の声を聞け」

 若き労働者たちが26日、税務局ロビーで抗議の座り込みをした。  正午から6時間に渡って税務局庁舎で座り込んだ若者たちのほとんどは、労働者だった。  彼らの訴えは納税者として当然のものだった。  20代の女性労働者は「政 …
続きを読む»

「林鄭行政長官は辞任せよ」などと訴えてシットインする労働者。=26日、税務局ロビー 撮影:田中龍作=

【香港発】警察が市街戦を仕掛けた 一線を越えた治安機関

 25日はデモ行進の終着点が警察との衝突の現場となった。かつて構内に催涙弾が撃ち込まれた葵芳駅付近がデモコースに入っているとあって、ピリピリとした雰囲気が張り詰めた。  デモ隊はコースの終着点にあたるTsuenWanにバ …
続きを読む»

放水車を楯にしながら前進する機動隊。夜の市街戦を思わせる光景だった。=25日、TsuenWan 撮影:田中龍作=

【香港発】機動隊、催涙弾発射 世界から集結した記者団がデモ隊守る

 デモ隊の足を奪おうと政府当局は24日、電車を止めた。だが、無駄だった。  九龍半島の牛頭角警察署前は数千人のデモ隊で埋め尽くされた。若者たちはバスなどを乗り継いでやって来たのだ。  警察署前を走る幹線道路はデモ隊のバリ …
続きを読む»

催涙弾を撃つために構える機動隊。=24日、牛頭角付近 撮影:田中龍作=

【香港発】独立ほのめかす人間の鎖 香港中つながる

 中国共産党幹部の神経を逆なでするイベントが今夜香港であった―  今から30年前のきょう(8月23日)、ソ連の強権支配下にあったバルト3国(エストニア、リトアニア、ラトビア)で、200万人がヒューマンチェーンを作って独立 …
続きを読む»

午後8時、参加者たちはスマホのライトをかざしながら手をつないだ。=23日、湾仔付近 撮影:田中龍作=

【香港発】政府系ギャング襲撃事件に抗議の立て籠もり  ゲリラ戦術で警察を煙に巻くデモ隊

 「政府に雇われたギャングたちによるデモ隊潰しだ」。疑念と反発が、駅構内の立て籠りとなった ―  デモ参加者が「三合会」と見られるギャングたちに襲われ、45人が重軽傷を負った元朗事件から、21日でちょうど1ヵ月が経つ。 …
続きを読む»

デモ隊は機動隊の来襲に備えた。=21日夜、元朗駅 撮影:田中龍作=

【香港発】要塞化する警察本部 力で抑え込めば治安悪化

 東京桜田門の警視庁がこんな姿になることを果たして想像できるだろうか?  香港島中心部にある香港警察總部(=本部)。3m近い高さのバリケードで周囲を固め、制服警察官たちが絶えず巡回する。バリケードの傍にも張り付いている。 …
続きを読む»

どでかいバリケードが警察總部庁舎を囲い込む。=20日、湾仔 撮影:田中龍作=

【香港発】消された政府批判の落書き 本領発揮し始めた中国の言論統制

 有力紙の社長(※)が「(天安門事件で戒厳令を発動した)李鵬(首相)は大バカ」と言えるほど言論の自由があるのが返還前の香港だった。(※蘋果日報=Apple Daily 創業者の黎智英)  落書きは言論の自由の象徴ともいえ …
続きを読む»

【アフター】落書きという落書きはきれいに消えていた。警察批判などはなかったかのようだ。=20日、政府本部庁舎前 撮影:田中龍作=

【香港発】急加速する中国の締め付け 「革命」を唱え始めた若者たち

 中国人民解放軍・駐香港基地の外観を撮影していたら、制服警察官2人がすっ飛んできた。「Your nationality?」と詰問が始まった。  香港外國記者會(FCCHK)で発給してもらったプレスカードを見せたところ、警 …
続きを読む»

落書きをチェックする警察官。スマホで撮っているのは私服刑事。=19日、金鐘 撮影:田中龍作=

【香港発】病院に行くと逮捕される 警察が招いた巨大デモ再び

 「香港人ホンコーナー、加油チャーユー」。シュプレヒコールをあげながら大挙して道路を流れて行く人々をみた時、「もうデモが始まったのか?」と、焦った。午後1時過ぎのことだ。  集合時刻は午後2時、デモ出発時刻は午後3時であ …
続きを読む»

「撃つな」。抗議の意志を表すためガーゼを目に当てた参加者が目についた。=18日、コーズウェイベイ 撮影:田中龍作=