» ジャーナリズム

新元号騒動で消し飛んだ「アベノミクス偽装」

 4月1日、平成最後で最大のスピンが発動された。「新元号」の発表である。決してエイプリールフールではなかった。  新聞テレビは新元号一色だった。過熱報道は翌2日も鎮まることがない。  新元号が施行されるのは5月1日なのに …
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2日の朝刊は各紙とも破格の見出しだ。国家を揺るがした森友、加計、アベノミクス偽装でこれほど大きく扱ったことがあっただろうか?

もう一度政権交代すれば、記者会見は開放できる

 「記者会見の主催権を記者クラブから取れ」。鎌倉市長として日本で初めて記者クラブを廃止した竹内謙(故人)が、授けてくれた極意だ。  記者クラブは役所の施設内に家賃も光熱費も払わずに居候しているのだから、当局がその気になれ …
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国民民主党・玉木代表の記者会見は毎週開かれるが、フリーも記者クラブも分け隔てない。=27日、衆院第4控室 撮影:田中龍作=

現場主義と真実の報道 『田中龍作ジャーナル』を存続させて下さい

 人道危機を受けて国連の人権調査団がベネズエラに入りました。  田中はロヒンギャ難民キャンプなどの現場で見てきましたが、国連の人権調査団が動くのは、事態が深刻かつ大規模になっている証左でもあります。  病院は期限切れの薬 …
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子供たちと共にゴミを漁る母親は妊娠中だった。マドゥロ大統領は「人道危機はない」と主張する。ゴミ袋漁りはタブーだ。撮影した米TVのジャーナリストは国外追放となった。=2月、カラカス市内 撮影:田中龍作=

マスコミ労組が史上初の官邸前抗議 「望月記者を孤立させるな」

 これほどまでに記者たちが、危機感を共有したことがかつてあっただろうか。東京新聞の望月衣塑子記者をめぐる官房長官会見での異常な締め付けに、ついにマスコミ記者達が官邸前で抗議集会を開いた。主催者によると、おそらく初めてのこ …
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官房長官会見の理不尽さを訴える望月記者を大勢のカメラが追った。=14日夜、官邸前。撮影:取材班=

【アベノミクス偽装】「TVが報道しなくても国民は見ている」 国会パブリックビューイング

 アベノミクス偽装の本丸は「GDP偽装」にあり。「数字が高く出るように」と官邸が官僚たちに事実上の圧力をかけていた・・・4日の衆院予算委員会で小川淳也議員は物的証拠をあげながら政府に迫った。物的証拠とは内閣府の説明資料や …
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上西充子法大教授は小川議員が追及したアベノミクス偽装について分かりやすく解説した。=6日夕、新宿西口 撮影:田中龍作=

望月記者の栄転を警戒せよ 「8月の人事異動まで持つかなあ…」

 「いくら待っても(本省の)報道室から回答がないから、こうやって沖縄まで来たんじゃないですか!」。沖縄防衛局幹部に食らいつく小柄な女性記者の姿があった。辺野古新基地建設の埋め立てに赤土が大量に混じっていることを追及してい …
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野党合同ヒアリング後、望月記者は沖縄防衛局幹部を追及した。=1月16日、那覇市内 撮影:田中龍作=

ゴーン長期勾留 黄色いベスト「外に出すな、もっと入れておけ」

 特別背任の容疑で再逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の勾留理由の開示請求裁判がきょう午前、東京地裁であった。  東京地検の無理筋であることが日増しに濃厚になっているのにもかかわらず、マスコミは検察と日産のリークに基づいて …
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入廷するゴーン容疑者の弁護士は、東京地検の特捜部長だった大鶴基成氏。冤罪の手口を知るがゆえに見込まれたのか。=8日午前9時20分頃、東京地裁前 撮影:田中龍作=

またスピン、ゴーン会長逮捕 入管法改悪の目くらまし

 日産自動車のカルロス・ゴーン会長が今夕、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。  「またスピンかよ」。テレビのニュース速報を見た時、反射的にこの言葉が浮かんだ。  外国人労働者の受け入れ数拡大に向けた入 …
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マスコミは検察庁の車両らしき自動車が出入りする度にフラッシュを焚いた。=19日夜、検察庁前 撮影:佐川由佳梨= 

「#安倍とヤクザと火炎瓶」 アマゾンから電子書籍発禁予告

 安倍首相の地元事務所が選挙妨害のため暴力団と関係する人物に怪文書の配布を依頼した「確認書」を掲載したフリージャーナリスト寺澤有氏の電子書籍が、出版元のアマゾンから販売中止を予告されたことが分かった。寺澤氏によると、きょ …
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アマゾンから販売中止予告された寺澤氏の電子書籍。5日後には見られなくなるのだろうか。

『戦う民意』翁長知事の著作と酷似する本土マスコミのコラム パクリではないと信じたい

 沖縄と官邸の間に横たわる深い溝を描写したコラムが地元紙(25日付)に掲載された。執筆者は在京大手通信社の編集委員だ。  コラムは、翁長知事と旧経世会の政治家とのエピソードが核となっている。橋本龍太郎、小渕恵三元首相や梶 …
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翁長知事が遺した『戦う民意』(角川書店)。沖縄の戦後から現代までの政治史が重く赤裸に綴られている。