» ジャーナリズム

『戦う民意』翁長知事の著作と酷似する本土マスコミのコラム パクリではないと信じたい

 沖縄と官邸の間に横たわる深い溝を描写したコラムが地元紙(25日付)に掲載された。執筆者は在京大手通信社の編集委員だ。  コラムは、翁長知事と旧経世会の政治家とのエピソードが核となっている。橋本龍太郎、小渕恵三元首相や梶 …
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翁長知事が遺した『戦う民意』(角川書店)。沖縄の戦後から現代までの政治史が重く赤裸に綴られている。

「ペンは負けない、カメラは見逃さない」 出るか、第2の望月衣塑子

 もう誰も驚かなくなった。「労働者を奴隷のごとく働かせる」法律が、国会で制定された6月29日の夜だった。「寿司友セブン」で知られる報道各社の幹部とコメンテーターが安倍首相と夕食を共にしたのである。彼らにしてみれば庶民の厳 …
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沖縄タイムズ・阿部岳記者。「沖縄の問題は本土の無関心にある」。=1日、都内 撮影:村上理央=

アベノ右翼が牙をむき始めた デモ参加者「日本が日大化する」

 これまで何十回も「反安倍デモ」を見てきた。右翼が街宣車のボリュームをあげて嫌がらせに来ることはあった。  だが3日、新宿であったデモには、デモ隊の隊列に街宣車が突っ込もうとした。警察隊が割って入ったため大事には至らなか …
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右翼は歩道上の市民に つかみかかろう としたが、警察に制止された。 =3日午後6時01分、西新宿 撮影:田中龍作=

映画ペンタゴン・ペーパーズ 「権力を見張らなければならない」

 何とも日本政治の現状と酷似している。トム・ハンクスを渡辺謙に、メリル・ストリープを大竹しのぶに置き換えても、何ら違和感はない。リチャード・ニクソンはアベ・シンゾーだろうか。  これはベトナム戦争でアメリカの敗色が濃厚に …
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安倍内閣の総辞職を求める国民の声は日増しに高まる。ジャーナリズムはそれを反映しているだろうか。=首相官邸前 撮影:筆者=

「スポンサーは読者です」 田中龍作ジャーナルを広めて下さい

 「田中(龍作)さん、全国紙の記者が怒ってましたよ。先に書かれちゃった、ってね」・・・国会で加計疑惑の追及に立った回数が最も多い野党議員から言われたことがあります。  マスコミは薄々知っていましたが、本気で追及しなかった …
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安倍首相の「腹心の友」、撮った。田中は加計学園の入学式に父兄を装って潜入。学校職員に見咎められ吊るしあげの目に遭うも、撮影には成功した。この後、加計理事長は一切、表に出なくなった。=2017年4月、撮影:筆者=

【田中龍作ジャーナル支援の輪を広げて下さい】 友人、知人、職場の同僚に お声がけ お願い致します

    会計報告でお伝えしておりますように『田中龍作ジャーナル』の財政事情は厳しい綱渡りを強いられております。現場から真実を伝えるためにはどうしても多大な交通費を必要とします。  綱が切れれば廃刊です。最悪の事態を避ける …
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エジプト市民革命に火を点けたのはネットだった。外国人ジャーナリストの多くが政権支持勢力からボコボコにされて軍に突き出されたが、田中は最後まで残って取材、発信を続けた。=2011年、カイロ 撮影:筆者= 

「問答無用」再審請求中の死刑執行と安倍政権

 知り合いの検事が容疑者に「お前、(公判になって)自供を変えたりするんじゃねえぞ」と凄む場面に出くわしたことがある。  叩けばいくらでもホコリが出るヤクザ者との司法取引だった。本件で認めれば、すでに起訴済みの別件は目をつ …
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検察庁の前なのに警察官がズラリといた。=8日、神戸地検 撮影:筆者=

日本相撲協会という犯罪組織と記者クラブ

 最強の記者クラブを持つ財団法人は、税の優遇を受ける犯罪組織だった。日本相撲協会のことである。最強の記者クラブとは東京相撲記者クラブだ。  10年前に起きた事件と比べたら日馬富士の暴行なんて可愛いものだ。2007年、時津 …
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テレビは連日、朝から晩まで日馬富士暴行事件を報道するが、事の本質には踏み込まない。本質が何のかも分かってないようだ。=28日、両国国技館前 撮影:筆者=

加計裁判があったことを知っていますか? 記者クラブという情報隠蔽装置

 20日、松山地裁で「加計裁判」の第1回口頭弁論があった。今治市民が、菅良二・今治市長を相手どり加計学園への補助金支出の差し止めを求めた訴訟だ。  被告は今治市長なのだが、準備書面は計画が「アベ案件」であったことを冒頭か …
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今治市政記者クラブ。田中が足を踏み入れたとたん、幹事社は「出て行ってください。記者会見は記者クラブが主催ですから」とピシャリ。田中を追い出した。=6月、 今治市役所内にある記者クラブ 撮影:筆者=

国軍に焼かれた村 ジャーナリストが生きて帰れない秘境があった

 インドネシアの最西端アチェは、スマトラ虎が夜道を のっそのっそ と歩く。「ジャーナリストが入ったら生きて帰れない」と言われる秘境だった。なぜなら ―  世界有数の天然ガス資源を独占したい国軍が、住民自治を認めず恐怖政治 …
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独立武装勢力を追い詰める国軍兵士。手にしているのは国産製の自動小銃だ。兵士たちは「独立勢力が持つAK47に負ける」とこぼしていた。=2005年、アチェ 撮影:筆者=