
=12日、足立区 撮影:田中龍作=
「私はマスコミを信じておりません」。参政党のさや候補が声を張り上げると支持者から大きな拍手が起こった。
昨秋の兵庫県知事選挙と同じ状況だ。2馬力選挙の街宣で立花孝志が「マスコミはウソを報道していると思う人?」と問うと、聴衆のほぼ100%が手を挙げた。パワハラはなかったことになり斎藤知事は圧勝した。
マスコミが参政党のデマや荒唐無稽を指摘しても、支持者にしてみれば「マスコミはウソばかり報道する」となる。
文春や新潮が、神谷代表のエグいスキャンダルを報じようが、支持者は見向きもしないのだ。
かくして排外主義は説得力を持ち、人々の胸にスッと入ってくるようになる。
ヒトラーは批判勢力を「ユダヤの新聞」と切り捨て、自らを正当化、神格化していった。
権力に媚びてきた新聞テレビの怠慢が、国民のメディア不信となり、ファシズムを到来させる。

「イチ・ニイ・サンセイトウ」で右手を突きあげるポーズは「ハイル・ヒトラー」を彷彿とさせる。=13日、練馬区 撮影:田中龍作=
~終わり~