フリージャーナリストへの取材制限 記者クラブ側が要請 ~続報

フリージャーナリストが質問すると頭を抱えて嫌がるジェスチャーをする記者クラブ員。=9日、衆院 撮影:田中龍作=

 きょう、共産党広報から田中はじめ複数のフリージャーナリストに連絡があった。要点は2つ。

・「部屋が狭いので(記者会見場にフリーを)無制限に受け入れるわけにはいかない」

・「フリーの質問は一般(マスコミ)の記者の質問が終わった後にして頂きたい。クラブ優先にしてもらえないか」

 田中が「これは記者クラブ側からの要請か?」と幾度も確認すると、広報担当者は「ええ」と認めたうえで「(記者クラブから)そういう意見があったものですから」と答えた。

 14日にあった安倍首相の記者会見で大手メディアはメンツ丸つぶれだった。これ以上フリーランスや地方紙の記者に質問の機会を与えてはいけない・・・記者クラブが先手を打ったものと見られる。

 記者(クラブ)が(フリー)記者の取材に制限を加える。ジャーナリズムの自殺行為である。

 取材制限は枝野代表がフリーランスから厳しい追及を受ける立憲民主党など他の野党に波及する恐れがある。 (以下、続報)

記者クラブメディア(写真左側)からガンを飛ばされたが、田中(右端手前)は蛮勇をふるって質問した。=16日夕、衆院17控室 撮影:横田一氏=

 最初の連絡から約4時間後、共産党が良識を見せた。

 小池晃書記局長の記者会見に出席のため国会を訪れていた田中に広報担当者が「先ほどの(入場制限と質問制限)は撤回します」と告げてきた。

 間もなく開かれた小池氏の記者会見で2つの制限について、田中は共産党の見解を尋ねた。「制限をかけてしまったら、安倍首相の記者会見と同じになりますよ」と付け加えて。

 小池氏は「そんなことはない。優先順位なんてつけずに指名している」と答えた。確かにその通りだった。

 田中はじめフリーランスが騒がなかったら、記者会見で釘を刺さなかったら、記者クラブの思い通りになっただろう。

 フリージャーナリストへの取材制限はギリギリの所で回避された。
 

  ~終わり~

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