» ジャーナリズム

「平和のために戦争をする」 タリバンにむせび泣いた夜

 紛争の現場を最もよく知る男は、誰よりもリアリストだった。  トランペッターが紛争解決人となったのか。紛争解決人がトランペッターになったのか。伊勢﨑賢治(※)のもう一つの“職業”はJAZZトランペット奏者である。  東京 …
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映画「この世界の片隅に」 異常が当たり前になって行く時代の怖さ

 第二次世界大戦の戦況が悪化の一途をたどるようになった昭和19年(1944年)、主人公の北條(旧姓・浦野)すず は、広島から呉に嫁ぐ。数えで19歳の春だった。  呉の鎮守府(海軍管区統括機関)で軍法会議録事(書記官)を務 …
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「この世界の片隅に」は満員御礼が相次ぐ。休日は空席を見つけるのが難しい。=28日、渋谷 撮影:筆者=

三菱に申し入れ 「イスラエルと軍用ドローンの共同開発をしないで」

 市民たちがきょう、軍需産業と防衛装備庁を訪問した。署名を添え「イスラエルとの軍用無人機の共同研究に参加しないで下さい」と申し入れた。(主催:武器輸出反対ネットワーク)  訪問した軍需産業は三菱電機、富士重工、日本電気( …
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三菱電機総務部の担当者に署名を渡す市民。=25日、丸の内 撮影:筆者=

安倍首相、南スーダン派兵を前に観閲 「自衛隊員の未来は明るいわけがない」

 「最高指揮官として身の引き締まる思い・・・」。自衛隊朝霞駐屯地で23日、開かれた観閲式で安倍首相は居並ぶ隊員を前に訓示した。  来月には南スーダンへの派兵が控えていることもあり、最高指揮官の顔は紅潮して見えた。  首相 …
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この男が兵力25万、米軍に次ぐ重装備の自衛隊の最高指揮官だ。=23日、朝霞駐屯地 撮影:筆者=

死刑廃止 元警察官僚・亀井静香氏「冤罪は現にある」

 『週刊女性』誌上で好評連載中の漫画「ニコラオスの嘲笑」。まさに冤罪が作られようとしている様がリアルに描かれていて読む者をひきつける。電子版で10巻を数えるロングランとなっている。  ニコラオスは、サンタクロースの起源と …
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亀井氏は記者会見後、死刑制度維持派の記者に詰め寄られたが、諄々と諭した。=6日、日本外国特派員協会 撮影:筆者=

一枚の写真が世に出るまで

 「この子だけでも何とか生き延びてほしい」。シリア難民の男性は、有刺鉄線の隙間から我が子を、ハンガリーに入国した難民仲間に手渡した。父親の目は「子供を頼むよ」と強く訴えている。  ウォーレン・リチャードソン氏(オーストリ …
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ウクライナ軍基地を制圧するロシア軍部隊。力による占領の証拠写真だ。ケツの穴に入れて東京に持ち帰るつもりだった。=2014年3月、クリミア半島 写真:筆者=

リークが示す 大メディアと権力はオトモダチ

 「土曜の(深)夜、さる筋から連絡がありましてね」・・・在京テレビ局の警視庁詰め記者が田中の電話取材に答えた。    国は日曜(21日)未明、経産省前にあった脱原発テントを強制撤去した。「外に出たらガードマンとマスコミ( …
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道路の対岸から強制撤去のもようを撮影する大メディア。従順だ。これでは機動隊に殴られ、首を絞められる住民の痛みなど伝えられるはずがない。=7月22日、沖縄・高江 撮影:筆者=

【靖国神社】戦争ができる国になって初めての終戦の日

 終戦の日の靖国神社。朝6時の開門から参拝客が引きも切らない。毎年変わらぬ光景だが、71回目の今年は、いつにもまして靖国神社の存在意義が問われている。   境内を歩くと靖国名物の蝉しぐれに混じって、 冥土に行った戦没者た …
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憲法改正されて自衛隊が国防軍になった時、写真の説明は「靖国神社を参拝する高級将校」となるのだろうか。=15日午前 靖国神社神門前 撮影:筆者=

舛添叩きの裏で進む 逮捕されたら「ハイそれまでよ」

 マスコミが舛添叩きに血道をあげる裏で、ファシズムに向けた動きがまたひとつあった。  通信傍受(盗聴)法と刑事訴訟法(取り調べ可視化)の改悪法案が参院を通過したのである。衆院に送られて来週にも成立する見通し。  通信傍受 …
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市民たちは国会議員に向かって刑訴法、通信傍受法の改悪に反対する声を2週間連続で上げ続けた。=17日、衆院会館前 撮影:筆者=

軍国マンガ 『少年サンデー』に登場

 マンガ雑誌が戦前に逆戻りしたようだ。『少年サンデー』に軍国マンガが登場したのである。タイトルは「あおざくら 防衛大学校物語」(二階堂ヒカル作)。27日発売号から連載がスタートした。  物語は成績優秀な高校生が進路に悩む …
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堂々の巻頭カラー。編集部の力の入れようが分かる。軍へのあこがれを掻き立てる少年読者は少なくないだろう。=『少年サンデー』誌面より 撮影:筆者=