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誰もが逮捕され有罪となる社会がやって来る

 誰もがいつでも逮捕され有罪となる ― 暗黒の警察国家が幕を開けようとしている。  政府与党は今国会で盗聴法と刑事訴訟法の改正(改悪)を目指す。昨年の通常国会で衆議院を通過しており、参院でも趣旨説明を済ませている。今国会 …
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声と映像を同時に記録するビデオカメラは「冤罪製造機」となる。

「清原狂騒曲」が かき消す 甘利口利き疑惑

 さすがは元スター選手だ。権力にとって最初から最後まで使い勝手が良かった。  覚醒剤所持、使用で逮捕・起訴されていた元プロ野球選手の清原和博被告(48歳)が今夕、保釈された。  警視庁前はマスコミで黒山の人だかりとなった …
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清原被告を乗せた車に群がる取材陣。マスコミは権力の思うままにスピンコントロールできる有難い存在だ。=17日午後6時52分、警視庁前 撮影:筆者=

降板の岸井キャスタ―、高市発言を批判 「テレビ局は何を怯えているのか?」

 「街頭でコメントを録るのに何時間もかけて政権と同じ考えを持っている人を探す」「政権批判の少ない人を(コメンテーターに)選ぶ」「おかしいことをおかしいと言えない」・・・在京テレビ局の報道現場からあがる悲鳴だ。記者会見の中 …
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「キャスター続投を・・・」視聴者から寄せられた2万5千筆の署名を持つ岸井成格氏。「TBS社長に届ける」と意気込んだ。=29日、プレスセンター 撮影:筆者=

戦争法・特集10ページ 『週刊女性』がジャーナリズム最後の砦に!?

 戦争法の強行採決から早や5ヶ月。国会周辺を歩いても抗議の人影はない。  連日の雨の中、機動隊のバリケードを覆した人波はどこへ行ってしまったのか。  済んだ事を忘れやすいと言われる日本人。戦争法制に続いて自民党が狙う改憲 …
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人気女優をモデルにした華やかな表紙を硬派のタイトル(右)が引き締める。

「安倍政権こそ言論の自由を大切にしている」

 「国営テレビは政府のコントロール下にある。民間の新聞も政府の圧力でウソばっかし書く」・・・  日本のことではない。2011年2月、カイロのタハリール広場で公認会計士の青年(写真・当時33才)が、自国のメディア事情につい …
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「あべチャンネルはゴメンだ」。最近はNHKにもデモが掛けられるようになった。=昨年11月、渋谷 撮影:筆者=

高市総務相「テレビ電波停止」 権力に庇護された特権は権力に潰される

 安倍政権の言論弾圧が本格化し始めた。高市早苗総務相が8日、衆院予算委員会で、電波法76条に基づいてテレビ局の電波停止を命じる可能性があることに言及したのである。  民主党の奥野総一郎議員が「政権に批判的な番組を流しただ …
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国民の税金で賄われている公共施設でありながら、記者クラブという営利目的の任意団体が独占する。家賃、光熱費はビタ一文払わない。=2011年、総務省記者クラブ 撮影筆者=

【甘利ギワク】 UR「大臣も御存じのもの」 それでも口利き否定するマスコミ

 UR(都市再生機構)発注の道路建設をめぐる補償交渉で、甘利明TPP担当相(当時)の事務所が、建設業者の便宜を図っていたとされる疑惑 ―  民主、維新両党による国交省とURへのヒアリングで2日、甘利大臣側の口利きを裏付け …
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辞任会見の甘利大臣。UR総務部長の証言により秘書に責任をなすりつけることはできなくなった。=1月28日、内閣府 撮影:筆者=

ジャーナリストはなぜ戦場に行くのか

 戦場取材経験豊かな記者たちが15日、都内でシンポジウムを開いた。標題通り「ジャーナリストはなぜ戦場に行くのか」を2時間余りにわたって語り合った。  中東駐在歴約30年の川上泰徳氏(元朝日新聞記者)の話は、経験に裏打ちさ …
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情報活かせず戦争へと突き進む日本 歴史は繰り返す

 ナチスドイツが猛威をふるっていた第二次世界大戦中の東ヨーロッパで2,139枚のビザをユダヤ人に発給し、数千人の命を救った杉原千畝。  世界人道史に名を刻んだ外交官は、稀代のインテリジェンス・オフィサーでもあった。  杉 …
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映画「杉原千畝」は全国東宝系シアターで上映中だ。=14日、有楽町マリオン 撮影:筆者=

子供の目を暗くさせてはいけない 年頭に寄せて

   花の都パリで暗い目をした子どもに会うとは思わなかった。  紛争地域で暗い目をした子どもたちを見ることは当然のごとくある。  親兄弟を殺され家を破壊されれば、誰しも絶望するだろう。暗い目になるのは当然だ。  戦争と貧 …
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テロの犠牲者を弔う祭壇には花とロウソクが絶えなかった。=筆者撮影=