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【ウクライナ発】 本格介入の口実探すロシア

 クリミア半島につながるアゾフ海で11日、機雷が爆発する事件があった。    マリウポリのクライシス・メディアセンターが毎日開く記者会見で、爆発事件の内容を筆者は質問した。  当局者はウクライナ軍の見解として「ロシア軍が …
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資料写真。ロシア軍戦闘車両。=撮影:筆者=

【ウクライナ発】 親露勢力、「欧米の砦」15km手前に迫る 陥落はプーチンしだい

 「欧米の砦」がロシアの手に落ちようとしている―  ウクライナの戦略要衝にしてポロシェンコ大統領が死守せんとするドネツク州マリウポリ。東へ30km(※1)の街シロキナはすでに親露武装勢力の支配下にある。  シロキナに向け …
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ウクライナ軍の戦車は前線に到着するとすぐに砲身を親露勢力の支配地域に向けた。=11日、マリウポリ郊外 撮影:筆者=

【ウクライナ発】レーニン像跡に十字架 「ソ連時代に戻りたくない」

 猛烈なスピードで歴史のコマが逆回転しようとしている―「新東西冷戦」の最前線に立つマリウポリの人々は「ソ連時代に戻すまい」と懸命だ。  東京の日比谷公園にあたる「自由広場」。つい2~3週間前までは「レーニン広場」という名 …
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十字架を建てる人々。ウクライナ国旗を持つ少年がいる場所にレーニン像がそびえていた。=9日、ドネツク州マリウポリ 写真:筆者=

【ウクライナ発】「レーニン像と戦車」 親露勢力の支配地域に入った

 ドネツク州の州都ドネツク市とポロシェンコ大統領が同州の新しい州都に定めたがっているマリウポリは、車で2時間弱の距離(180㎞)しかない。  ドネツク市は親露勢力が実効支配し、彼らが自称する「ドネツク共和国」の首都となっ …
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巨大レーニン像の前に集って赤旗を振り、ソ連を懐かしむ人々。西側から来た筆者には別世界に思えた。=7日、ドネツク市 写真:筆者=

【ウクライナ発】 戦闘経験なき民兵たちの愛国心

 「前進」「膝を落とせ」…教官の掛け声を受けて年若い兵士たちが訓練に励んでいた―  民兵アゾフ連隊の本部基地はマリウポリから車で1時間余り走った郊外にあった。  寒冷のウクライナにあって海辺の広大な敷地は別天地のように暖 …
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訓練兵たちの動作は緩慢だった。いわゆるヘッピリ腰の若者もいた。=5日、アゾフ連隊本部基地 写真:筆者=

【ウクライナ発】「分離主義者は夜動く」 ゲリラ戦で戦略要衝陥れるロシア

 ドネツク州の州都ドネツク市周辺を制圧した親露武装勢力が次に狙うのは、戦略要衝マリウポリだ。  マリウポリから北へ60キロのボルノボハ村(人口2万3千人)は、ウクライナ軍が前線基地を置く。  戦争の実相を知るには前線を見 …
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ウクライナ軍部隊。戦車数両と機関砲を積んだピックアップトラック(後方)を備えていた。=1日、ボルノボハ村・前線基地 写真:筆者=

【ウクライナ発】そして誰もいなくなるのか 突きつけられる体制の選択

 ドネツク州東南部の港湾都市マリウポリ。クリミヤ半島やオデッサにつながる要衝の地だ。3月に虎の子のクリミヤ半島を陥れたロシアは、親露勢力を使ってマリウポリに攻勢をかけた。  大統領選さなかの5月には政府庁舎や銀行などが火 …
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焼けただれた政府庁舎。親露勢力が内部に侵入し火を放った。=30日、マリウポリ 写真:筆者=

【ウクライナ発】大統領陣営、圧勝するも米国に踊らされたツケ重く

 26日に投票が行われたウクライナの最高議会選挙は、ポロシェンコ大統領自身のブロックと大統領を支持する政党が過半数を制することが確実になった。  中央選管の中間発表によると、ポロシェンコ大統領自身の政党「ソリダリティー」 …
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中央選管に設けられた開票センター。地元マスコミから選挙特有の緊張感は伝わって来なかった。=26日夕方、キエフ市内 写真:筆者=

【ウクライナ発】 総選挙 「ポロシェンコになっても何も変わらなかった」

 前大統領追放後、初めてとなる最高会議(定数450議席)の選挙が26日、ウクライナで実施された。  親露勢力の支配が続くドネツクやルハンスクなど東部地域では実施できなかった。  ロシア系住民の多い東部で選挙がボイコットさ …
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投票用紙には立候補者と政党名がすべて書かれていて、有権者は意中の候補と政党に印をつける。そのため投票用紙は大きい。=26日、キエフ市内 写真:筆者=

【ウクライナ発】 26日総選挙、米国の傀儡政府完成 

   欧米にそそのかされて親露派の前大統領を追い出したウクライナで、政変後初の総選挙が26日、実施される。  欧米にとって最大の関心事は、ポロシェンコ大統領がリーダーを務める「ペトロ・ポロシェンコ・ブロック」が、過半数( …
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一時は隆盛を極めたティモシェンコ元首相の「祖国」からは有力政治家が抜けた。苦戦が予想される。=24日、キエフ 写真:筆者=