福島第一原発からの放射能汚染水のダダ漏れ状態は打つ手がない。子どもたちは相も変わらず被曝させられ続ける…
政府はノホホンとしている場合ではない。「安倍首相は収束宣言を撤回し非常事態宣言を出して下さい」。市民たちがこう訴えて官邸前できょう午後から“居座り込み”を始めた。
居座り込みとは、ただ座り込むだけではなく居続けることに主眼が置かれる。明日(25日)からは朝6時~夜10時の間、ローテーションを組んで居座り込みを続ける予定だ。
発案者のエリさん(会社員・30代)は、参院選挙初日の7月4日、いわき市の幹線道路沿いで「安倍さん、原発事故を引き起こした張本人はあなたですよ」と書いたプラカードを掲げて立った。案の定、警察の公安と自民党職員が来て、無理やりに移動させられた。Facebookなどで写真をご覧になった方も少なくないはずだ。
「官邸前で抗議を」。エリさんのツイートを見て都内の会社員や年金生活者が、炎天下にもかかわらず駆け付けた。「ふくしま集団疎開裁判」を支援していたり、官邸前の「金曜抗議」に毎回参加していたりの強者ばかりだ。
皆でかわるがわる官邸に向かって抗議の声をあげた。「汚染水問題は危機的な状況にある」「子どもたちを一刻も早く避難させろ」…。
折しも官邸見学に訪れていた小学生の一行が目の前を通りがかった。「福島の友達を守ってあげてね」「自分を守るためにもお母さんと放射能のことを話してね」…エリさんは涙で声を詰まらせながら子どもたちに呼びかけた。