木原官房副長官の妻の元夫が怪死を遂げた事件で立憲民主党が、きょう1日、内閣官房と警察庁からヒアリングした。
内閣官房によると、木原官房副長官は毎日、官邸に出勤してきて、個別に番記者などの取材に応じている。
番記者との個別会見はオフレコが条件であるため話の内容は表に出ない。
今後、予想される動きはこうだ―
2006年4月10日、事件発生現場にいたとされるX子(木原氏の妻)の父親Zが、3日発売の『週刊文春』に登場するものとみられる。
Zは警視庁公安部の警察官で階級は警部補(退職前に警部)だ。現場付近をトボトボと歩いているのを大塚署の防犯カメラに記録されている。
本庁の警部補(退職前に警部)に対して所轄の大塚署が忖度したのか、しなかったのか。定かではないが、自殺扱いとなった。
公安はいくらでも情報(脅しネタ含む)を持っていて、捜査に影響を及ぼせる。事件現場にいた公安刑事が、後に木原誠二氏の妻となるX子の父親なのである。
木原氏はX子との結婚後(事件後)警察情報を司る自民党情報調査局長に就任する。2018年10月9日のことである。
そして10月下旬に捜査は終了となる。偶然にしては出来過ぎだ。
殺された種雄さんも現場にいたとされるY男(X子の愛人)も覚せい剤中毒者だ。
佐藤誠警部補が宮崎刑務所で聞き出したY男の証言は、覚せい剤中毒者の証言である。証拠能力は低い。
露木康浩警察庁長官が7月13日の定例記者会見で「事件性はなかった」と明らかにしており、再々捜査は難しい。
文春の報道で真犯人を割り出すのは不可能である。記者が事件発生当初から現場を取材しているのならともかく。17年も前の事件を人伝てに聞いているだけなのだ。
岸田首相が内閣改造をし、木原官房副長官を閣外に放り出せば、果たして沙汰止みになるのか。
自民党のマウスピースとして知られる人物が昨日あたりから「文春劇場は終わったんだよ」と吹聴し始めた。官邸が幕引きを図っていることだけは確かだ。
田中は犯人探しよりも官邸が捜査に圧力をかけたのかを追及したい。
~終わり~
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