シリアで処刑された後藤健二さんの遺骨の奪還を求めてIS(イスラム国)との間で交渉にあたっているヨルダンのムーサ・アブダラット弁護士が来週早々にも来日する予定だ。
3月にヨルダンを訪問し同弁護士に奪還交渉を依頼した一水会の木村三浩代表が明らかにした。
ムーサ弁護士はイスラム・ジハード系の主任弁護士でISと交渉の糸口をつけられると言われている。これを活かしてISとの間で後藤さんの遺骨の奪還交渉にあたっているとされる。
交渉がまとまれば、後藤さんの遺骨は周辺国に運び出されDNA鑑定にかけられる。
その際は母親の順子さんも現地に赴く。
「健二に日本の土を踏んでもらいたい。ふるさとに帰って来てもらいたい」。順子さんは遺骨の返還を待つ心境を語った。
木村代表は「ムーサ弁護士はISから日本の誰と会うか証しを求められたと思う」と話す。
日本政府が高官を出さずお茶を濁した対応をすれば、遺骨は帰って来なくなることも考えられる。
◇
『田中龍作ジャーナル』は読者が支えるメディアです。取材制作にはコストがかかっています。
◇
【求人】『田中龍作ジャーナル』では取材助手を募集しています。時給、交通費当日払。ジャーナリスト志望の若者を歓迎します。学生可。詳しくは…tanakaryusaku@gmail.com