国民の悲鳴が聞こえない立憲ツートップ

野田代表。=11日、立憲民主党本部 撮影:田中龍作=

11日、開かれた立憲の両院総会で新人事を発表した後、野田代表は「政権を取りに行く」と大見得を切った。

自民党議員が二言目に言う「自民党は生まれ変わる」と、どこが違うのか。

自らの現状をわきまえていないところは、そっくりではないか。田中は噴き出してしまった。

野田代表の次に話した安住新幹事長はさらに重症だった。

「自民党のライバルはウチ(立憲)しかいない」と宣(のたま)ったのだ。自民党が崩壊し始めているという認識がないのである。『ハッシュタグ自民党が滅ばなければ日本が滅びる』がトレンド入りしたことなど知りもしないだろう。

安住新幹事長の自民党崇拝はとどまるところを知らなかった。「一つひとつの選挙区で自民党に競り合えるのは我が党だけなんですよ」と。

これも現状認識に欠ける。オメデタイ。多くの有権者は「自民党への反対票」として立憲に投票しているだけなのだ。自民あっての立憲なのである。

安住新幹事長。=11日、立憲民主党本部 撮影:田中龍作=

新幹事長はODAで海外にカネをばら撒くことを賛美した。日本が豊かだった頃はそれもいいだろう。だが庶民が窮乏し子供食堂が雨後のタケノコのごとくできている今、そんな余裕はないはずだ。

野田代表、安住幹事長ともに財政規律を重んじる。二人とも民主党時代に財務大臣を経験した。この日の記者会見でも二人は御呪(おまじな)いでもかけられているかのように財政規律を強調していた。

予算の組み替えを迫るなど工面したあげくであれば分かるのだが、彼らは端っから「減税ノー」なのだ。

人々がどれほど困窮しようが、財務省ポチのツートップが支配する立憲に有権者の支持が集まるはずはない。

自民をぐらつかせる勢力として国民民主党や参政党が抬頭してきた。立憲の存在意義は薄れた。

政権交代を本気で信じている議員がどれほどいるだろうか。=11日、立憲民主党本部 撮影:田中龍作=

 ~終わり~
   
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