【イスタンブール発】田中はなぜ遠路トルコまで足を運んだのか

建国の父、トルコ国民の英雄であるアタチュルクとイマモール氏の写真が掛かる前で、若者たちは国旗を拡げ拳を突き上げた。=21日、イスタンブール市役所前 撮影:田中龍作=

トランプがプーチンと野合したことで、中東やウクライナの情勢が一段と危うくなってきた。

地図をご覧になって頂ければお分かり頂けるように、大国トルコは地域の要石なのである。

トルコは世界で最も多くジャーナリストが拘束されている国、と言われてきた。独裁者エルドアン大統領が力で抑え込んできたのだ。

2013年にも大規模で長期的な反政府デモが吹き荒れた。エルドアンの政治腐敗に端を発したものだった。田中は現地で取材を続けた。労働組合、農水産業者、学生・・・あらゆる階層がデモに参加した。

エルドアンは残忍なまでの警察力でデモを鎮圧していった。

警察の規制が厳しいイスタンブール市役所前に行けなかった市民は別会場で集会を開いた。=21日、イスタンブール市内 撮影:田中龍作=

あれから12年、独裁者はさらに強権になった。

政敵であるイスタンブール市長のイマモール氏を拘束したのである。汚職だのテロ幇助だのと濡れ衣を着せて。

3年後に予定されている大統領選挙に出馬させないようにするために、イマモール氏の学位まではく奪した。トルコは学位がなければ大統領に出馬できない。

常軌を逸した手法は見苦しいばかりだ。クレージーとしかいいようがない。

逮捕者は市職員やジャーナリストなど100人以上にのぼる。エルドアン大統領の与党「公正発展党」批判をX(ツイッター)に投稿しただけで逮捕された女性もいる。

イスタンブール県知事が23日まで集会やデモを禁止すると発表したが、人々は逮捕も恐れず街頭に出た。市役所前などで大規模集会が模様されている。

エルドアン大統領がデモ集会を抑え込めなければ独裁政権は倒れる。

ブルドーザー機能が付いた放水車の前に立つ若者。=21日、イスタンブール市役所前 撮影:田中龍作=

   ~終わり~

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