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開戦2日前、キーウ市内を行き交う軍用車両。市民の危機感は薄かった。=2022年2月22日、フレシャーチク通り 撮影:田中龍作=
田中はきょう(4日Sunday)も街頭に出た。戦場取材の資金を募るために。
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パリ五輪がたけなわだ。緊迫する中東情勢が心配になる。
北京冬季オリンピックを思い出す。期間は2022年2月4日~2月20日だった。
ロシア軍が前年からベラルーシ国境に張り付き幾度も大掛かりな軍事演習を行うなどして、今にもウクライナに侵攻しそうな気配を見せていた。
だがロシアといえどもオリンピック期間中だけは侵攻しないだろう、との見方が有力だった。
22年2月16日、ウクライナ統一の日にキーウの街頭でインタビューした。「ロシアが攻めて来る」と答える市民は極めて稀だった。
果たせるかな。それから8日後にロシアの大軍団はウクライナに侵攻してきたのである。北京冬季オリンピック終了から、わずか4日後のことだった。
街頭インタビューで通訳を務めてくれた青年は今、ドンバスの最前線で銃を握っている。
「戦争なんて起きっこない」は無防備過ぎて危ない。
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=都内 撮影:島崎ろでぃー=
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田中龍作ジャーナルは冷厳な世界の現実を伝えてきました。