カナダに逃れている香港の民主活動家・周庭さんの逮捕容疑のひとつに「国家安全法違反」がある。
2019年6月、来日した周庭さんは明治大学で「香港の民主化運動」について講演した。それからわずか2ヵ月後の8月、国家安全法違反の容疑で香港警察に逮捕された。「勾結外國勢力=外国の勢力と結託した」ことが国家安全法違反にあたるというのだ。
紙面で中国共産党を批判していた新聞社の社長ジミー・ライ氏は、周庭氏と同じく「国家安全法違反」の罪に問われている。有罪率100%。最高は終身刑である。
選挙は中国に忠誠を誓わなければ立候補できない。
「世界一自由な都市」と言われていた香港の今だ。
「な~に、日本はそこまでなりはしないよ」なんて侮ってはいけない。独裁政治は驚くほどの速さで行き渡り国民を支配する。
「普通選挙制度の導入」「言論の自由」というごく当たり前の要求を掲げた2019年の香港民主化運動は、警察に弾圧され潰された。
8千人(Wiki)が逮捕されたデモ隊の中心は10代だった。警察は人民解放軍仕込みの手荒な手法でデモ参加者を大量逮捕していった。
火照ったアスファルト道路に倒されて後ろ手を縛られる少年少女たちの悲鳴が今も田中の耳にこびりついて離れない。負傷者2,633人(Wiki)。
自民党が改憲して「緊急事態条項」を発動すれば、言論の自由もなくなる。選挙も事実上なくなる。そして香港のようになる。
民主国家としてすべてが終了だ。ファシズムなんてあっと言う間にやってくる。
~終わり~
《読者の皆様》
パレスチナ→能登震災→柏崎原発→京都市長選挙と借金が続いております。赤字に次ぐ赤字です。