
ヘルソン解放に酔いしれる女の子たち。2人とも親指を突き立てて喜びを表した。=11日、独立広場 撮影:田中龍作=
南部の一大戦略要衝ヘルソンをウクライナ軍が奪還した11日の夜。
首都キーウの人々は独立広場(マイダン)に繰り出し、歓喜を爆発させた。1千人近くはいただろうか。誰が呼びかけたわけでもない。
「ヘルソンはウクライナだ」「ウクライナに栄光あれ」・・・シュプレヒコールの大合唱となった。BBCはライブで伝えた。
人々が熱狂するのも無理はない。ロシア軍の精強部隊が侵攻当初から8か月余りにわたって占領していたヘルソンを取り戻したのだから。

独立広場(マイダン)に集った人々の歓声が夜空に響いた。=11日、キーウ市 撮影:田中龍作=
プーチンのロシア軍は「ドンバス(ドネツク州・ルハンスク州)をネオナチから解放する」と称してウクライナに侵攻してきたのだが、ヘルソンについてはデマで固めた口実さえも付けないまま占領を続けてきた。
ウソとプロパガンダで始めたロシアの侵攻を象徴するような戦闘地域が、ヘルソンだったのである。
撤退したロシア軍の精強部隊はすでに東部ドンバスに回ったようだ。ベラルーシに向かうとの情報もある。
まさに場当たり。プーチンはウクライナをすぐひねり潰せると思って長期の戦略を持たないまま侵攻した。
田中は開戦前から現地で戦況を見つめてきたが、プーチンの戦争は いよいよ 煮詰まってきた感がある。

国旗を手に参加した家族。嬉しさを抑えきれない様子だった。=11日、独立広場 撮影:田中龍作=
~終わり~