けさ8時ごろ、キーウ市北隣のヴィシュグラード市にある水力発電所がロシア軍により爆撃された。
ヴィシュグラード水力発電所は、琵琶湖より遥かに大きいキーウ海の水をせき止めて発電する。ウクライナ最大のダムでもある。(キーウ海=992k㎡ / びわ湖=669k㎡)
ここが狙われたのだ。爆破されたのは発電所の施設だった。ダムそのものは無事だったようだが、ダムが爆破されていたら、キーウ市内は洪水となっていたであろう。
デニス・シュミガル首相は「重要な施設が破壊された」とだけ発表し、キーウ海の水をせき止めるヴィシュグラード水力発電所の名前は一切明かさなかった。
軍事に明るい田中の通訳氏が割り出し、イチかバチかでヴィシュグラード発電所に駆け付けたところ、やはり爆撃に遭っていた。発電所は白煙をあげていた。
現場周辺でのウクライナ軍の警戒は厳重だった。2月の開戦当初を思わせる ものものしさ である。
当局が発表しないためBBCもCNNも現場をまだ(正午現在)つかんでいないようだ。
キーウ市のクリチコ市長によると35万世帯が停電、80%が断水している。(午前11時07分現在)
一時、インターネットも不通となった。
ウクライナ空軍によると、けさ7時から8時にかけてロシア軍のミサイル50基が飛来、うち44基が迎撃され、6基が着弾した。デニス・シュミガル首相はドローンとミサイルがウクライナ国内の8施設を破壊した、と明らかにした。
《露軍ミサイル、モルドバ共和国に着弾》
ロシア軍がオデッサに向けて放ったミサイルのうち1基がモルドバ共和国に着弾した。モルドバ内務省が明らかにした。
間違って落ちたとはいえ第3国に戦域が広がったことになる。モルドバ共和国への武器供与をNATOが検討していた最中でもあり波紋は大きい。
~終わり~