北海道、長野、広島で日曜日に投票があった国政選挙で、野党統一候補が3戦全勝したことを受け、立憲の枝野代表と共産党の志位委員長が、きょう27日、党首会談を持った。
両党は総選挙に向けた(共闘)協議を開始することで合意した。
会談では志位委員長が、①共通政策 ②自公政権を倒した後の政権のあり方 ③選挙協力の3点で協議を進めていくことを提案した。
志位委員長によれば、枝野代表は「政策の一致する点、一致しない点で協議してゆきたいと答えた」という。
3戦全勝したからといっても政権交代は見えてこない。
政権交代した2009年、野党第一党である民主党の支持率は19.9~42%あった(NHK政治意識月例調査)。自民党に肉薄し、政権奪取した翌月の支持率では自民党を上回った。
ところが2021年、立憲民主党は5.4~6.3%しかない(同調査)。自民党にはるか及ばないのだ。
枝野代表・福山幹事長に鳩山代表・小沢幹事長のような強力なリーダーシップはない。魅力的な政策もない。
秋までには必ず総選挙がある。政権交代は難しいが、それでも自公の議席を減らすことは可能だ。
25日投開票のあった参院広島の再選挙で、当選した宮口候補と自民の西田候補の差は3万3,936票。
共産党は広島県で7万3,440票を持つ(2017年総選挙・比例票)。
再選挙の最終盤には志位委員長自ら広島入りして、宮口候補への支持票を固めた。共産党の協力なくして宮口候補の当選はなかったのである。だからといって、共産党ばかりに犠牲を強いてはいけない。
党首会談で志位委員長は「政党間の共闘は対等、平等、相互尊重が大事です」と枝野代表に提案したという。
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