政権不祥事を明るみに出す映像と音声

テレビ局並みの中継機材でヒアリングを伝える。=衆院第4控室 撮影:田中龍作=

 「日本の民主主義をかろうじて守っている」と言われる文春砲。決定打は音源と画像、映像である。

 野党合同による対政府ヒアリングも、スガ政権の隠し事とウソを、音声と映像であばく。

 スガ首相がファイザー社からワクチンの追加供給を受けるメドがついたとしている問題でも、野党ヒアリングはさっそくウソをあばいた。

 20日、参院厚労委員会で野党の追及に対して田村厚労相は「ファイザー社と合意したわけではない」と答弁した。

 野党ヒアリングは前日19日の時点で、「ファイザー社との間で合意はない」ことを明るみに出しているのだ。

 野党ヒアリングは政権の不祥事を追及してきた。森友、加計、統計偽装、桜・・・

 新聞テレビの取材が入るが、ごく一部しか伝えない。しかも政権に不都合なところは触らない。国民は真実を知らされないままの状態に置かれてきた。

官僚と野党議員。一語一語のやりとりをマイクが正確に拾う。=衆院第4控室 撮影:田中龍作=

 転機は昨年の「桜」あたりからだった。野党ヒアリングは公式ライブ(録画も)で伝えられるようになったのである。

 何より音声と映像がクリアである。2台のカメラが野党側と政府側をそれぞれ追う。レンズはライカと来ている。

 床に収音マイクを立てているので音も鮮明だ。何を話しているかが明瞭に聞き取れる。

 野党議員が鋭い質問をする。答弁する官僚はポーカーフェースを装うが、言葉は虚ろだ。

 不祥事の核心に迫る場面が手に取るように分かるのは、公式ライブ(録画も)だけだ。しかも無料である。

  秀逸な画像と音声は、映像のプロフェッショナルチームが担当する。

 スガ政権は、陰に陽に霞ヶ関に圧力を掛け野党ヒアリングを開かせまいとする。与党とのかけひき上、ヒアリングに好意的でない野党幹部もいる、と聞く。

 野党ヒアリングの公式ライブ(録画も)は、文春砲同様、日本の民主主義をかろうじて守る公器である。無くなると真実が暗闇に閉ざされる。

 YouTube https://youtu.be/l5385HAbqRQ

 

チームはヒアリング開始の数十分前から機材を設営し、映像と音声をチェックする。=衆院第4控室 撮影:田中龍作=

       ~終わり~

        ◇
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