記者との賭け麻雀で辞職した黒川検事長に対する処分が軽すぎる問題で、野党はきょう26日、法務省からヒアリングした。
この問題で法務省は黒川検事長一人から聞き取り調査して処分を下した。記者3人からは事情を聞いていないのだ。
野党議員が「聞かなかったのはなぜですか?」と追及したところ法務官僚から驚くべき答弁が飛び出した。
「報道機関の方だったというのが基本的にある。報道の自由、取材の自由の観点からも(調べるのは)差し控えた」と答えたのである。
驚きもしたが、すっきり納得が行った。当局と記者クラブの持ちつ持たれつを知っているからだ。
記者は検察からリークを受ける。見返りとして検察の不祥事は書かない。検察批判はしない。
上記の答弁をした官僚は記者クラブの面倒を見ていた時期もあったそうだ。
かつては、最高裁長官候補が司法記者クラブで賭け麻雀をしていた。
元TBS記者がレイプを揉み消してもらえたのは、アベ友という理由だけではない。記者クラブメディアだったから、という説もある。
マスコミ幹部と官邸や与党幹部との付き合いもあって、記者クラブの犯罪を問うのは至難の業だ。
見返りに新聞テレビは本気になって黒川検事長の処分の軽さを追及することはない。
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