「こういう非立憲的な法案に非民主的な方法で決められた『賛成』にそのまま賛成するということはできないので、反対となります」・・・
山尾志桜里議員が立憲民主党の執行部独裁を公の場で暴露し、党の方針に反してインフルエンザ特措法の改正案に反対することを明らかにした。
安倍首相に強権を与えるインフルエンザ特措法は旧民主党(立国)の賛成で明日13日にも可決成立する見通しだ。
きょう午後予定されている特措法の衆院本会議採決を前に立国社の代議士会が開かれた。
山尾議員は、枝野代表、安住国対委員長、野田前首相ら最高幹部が居並ぶ前で、野党議員に訴えかけた。
「やっぱり一連の議論のやり方を私は民主的だとは思わない。国対に始まり、国対に終わった。そしてオープンな議論による真摯な議論の場というのは本当に少なかった・・・」。
代議士会に出席した立国社の議員たちは通夜のように黙り込み下を向いたままだった。
独裁を指摘された幹部たちはニガリ切った表情だった。実行犯にして確信犯の安住淳国対委員長は開き直っていた。
首相がテレビ局の報道内容まで指示できる強い制限がある特措法は民主党時代に作られた。
山尾議員は「特措法に賛成したことには(私も)責任がある」としながらも「間違いに気づいた時には改善することも大事」と話した。
マスコミ記者から「離党を考えているか?」と聞かれた山尾議員は、「話がそんな先までは行っていない」と否定した。
「ネット民は山尾さんを支持していますからね」と田中が励ますと、山尾議員は「嬉しい。有難うございます」と応じ、この日初めて顔をほころばせた。
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