イスラム国が日本政府につきつけた「後藤さんの命のリミット」は早ければ今夜。
母親の順子さん(78歳)が、息子の救出を求めて安倍首相や官房長官に面会を申し入れたが断られた。
順子さんはきょう午前9時頃、自民党や社民党の閣僚経験者を通じて官邸に願いを伝えた。
昼を過ぎても何ら回答はないので、午後1時15分、ファックスで官邸にメッセージを送った。宛先は安倍晋三内閣総理大臣―
「健二の命を救って下さい。ヨルダンとの交渉にどうか最後まで全力をあげて下さい。残された時間はあとわずかです・・・」
官邸はメッセージが気に入らなかったのか。約15分後に「面会を断る」と回答した。パフォーマンスでも会って、優しい言葉でもかけてやれば本気度を示すことができたはずなのだが。
順子さんは、それから1時間後の2時30分、国会内で記者会見を開いた。
「総理に面談を求めましたが断られてしまいました。母親として面目なく残念に思います」。順子さんは うなだれた。
官邸から断られたことをどのように受け止めているのか?筆者は質問した。
「信じられません。日本国を治めている人が・・・」。順子さんは悔しさを押し殺すように答えた。
マスコミの記者が「安倍首相にもし会えたら何と言いたいか?」と尋ねた。
「内閣総理大臣安倍晋三さまにお願いします。子供は世界平和のために出かけて行ったのです」。