
イスラエル軍はこの光景を上空から偵察用ドローンで見ているはずだ。 =2014年、ガザ 撮影:田中龍作=
救急病院には続々と負傷者が担ぎ込まれてきていた。そこに戦闘服姿の男性たちが出入りしている。
田中が病院前で撮った。2000人超のパレスチナ住民がイスラエル軍に殺された前回(2014年)ガザ戦争でのことだ。
上空はイスラエル軍のドローンが低く旋回しており、戦闘服姿の男性たちを見逃すはずはない。
戦闘服姿だからと言ってハマスであると決めつけることはできない。ガザには少数だが、ファタハもいる。PLOアッバス議長の私邸がガザにあり、警護しているのがファタハなのだ。
警察官であればハマスか。警察施設が武器庫になっていたりした。
イスラエル軍がピリピリしているのは確かだ。
ウエストバンクの最激戦地ジェニンにはハマスがいるが、イスラエル軍は救急車の中まで確かめたりする。
イスラエル軍の分析だと、ハマスは病院や救急車を軍事利用しているのだろう。
ハマスがいようがいまいが、病院には傷つき病んだ人々が大勢いることだけは確かだ。
そこを爆撃するイスラエル軍は鬼畜という他ない。
~終わり~
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