イスラエル軍の情報収集力と必殺能力には驚く他ない。
30日午後6時頃(日本時間)、東部山岳地帯のハイウェイで、ヒズボラのロケット弾を積んだワゴン車がイスラエル軍のドローンにヒットされた。
ワゴン車は焼け焦げになったが、その後、5度にわたって大爆発した。レバノン軍が誘爆させたのである。
「ドーン」。密度の高い重低音が空気をつんざき、黒煙が噴き上がった。
積んでいたのが銃器レベルであれば、5度も大爆発を起こしたりしない。現場上空をイスラエル軍のドローンが唸るようなエンジン音をあげて旋回し続けた。
現場はベカー峡谷からベイルート方面に向かう車線だ。ワゴン車はベイルート郊外のダヒアに向かっていたものと見られる。ベカー峡谷とダヒアは共にヒズボラの最重要拠点だ。
ヒズボラのロケット弾がダヒアからイスラエル軍に向けて飛ぶのを田中は目視したことがある。
イスラエルはワゴン車に関する情報をキャッチし、一発で仕留めたのである。
これに先立つ、同日午前1時頃(日本時間)、南部のリゾート地サイダがイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた。9人が死亡した。
東地中海に面し風光明媚なサイダは、今回の戦争で無傷だった。
だが、さらに南部になるイスラエル国境近くの戦線で苦戦するヒズボラが、サイダに逃げ込んで来たことをイスラエルは見逃さなかった。
ドローンを駆使した物的探知とスパイによる内通情報で、イスラエルはヒズボラを追い詰める。
この他にも山岳地帯2ヵ所にイスラエルの空爆があった。戦線がジリジリと北上していることは否定できない。
~終わり~
【読者の皆様】
大借金をしてレバノンまで来ております。
アラブの民を虫けらのように殺し、国連軍まで攻撃するイスラエルの狂気を見届けたいのです。
とはいっても滞在資金が底を突きかけています。