発電所の3割をロシア軍に破壊され、国内電力需要の5分の1を賄うザポリージャ原発をロシアに強奪されたままのウクライナ。きょう20日から全土で計画停電に入った。
一斉にブラックアウトするのではなく時間帯とエリアをずらしながら実施していく。公共輸送機関などは対象とならない。
電力がひっ迫するなか爆撃された発電所の映像をインターネットに投稿したブロガーがウクライナ保安庁(SBU)に逮捕された。
SBUによるとブロガー(30代男性)は、20日16時ごろ、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたブルシュティンスカヤ火力発電所の映像をテレグラムに投稿した。同火力発電所はウクライナ西部最大の発電量を誇る。
投稿から7分後にロシアのプロパガンダ工作員が映像の存在をキャッチした。破壊規模がロシア側に知られることになったのである。
ブロガーは軍事機密を漏らした容疑できょう20日、SBUに逮捕された。最大で懲役12年となる。
田中はこの4月にミサイル攻撃を受けた食料供給センターを撮影していたところ、警察に通報された。そのままパトカーに連行されウクライナ保安庁(SBU)の取り調べを受けた。
食料は重要な軍事機密だ。幸いどこにも投稿していなかったため、30~40分の尋問を経たのち、無罪放免された。
ロシアはエネルギー施設を中心に破壊工作を進めており、ウクライナは破壊の規模を知られまいとする。
いまや電力事情は最大級の軍事機密となりつつある。
~終わり~