植民地日本の宗主国IOCからコーツ副総督が、あす(15日)、来訪する。
IOC内の肩書は副会長でもあるコーツは、「緊急事態宣言下でも五輪を開催する」と言い放った御仁としても知られる。
忌むべき前夜祭の今夜、IOCの出先機関であるJOC前に市民が集まり「コーツは来るな」「オリンピックは要らない」と訴えた。
JOCのビルがそびえ立つ地は、つい数年前まで、明治公園の一角で木漏れ日テラスと呼ばれる憩いの場所だった。
テレビスタジオと化したのは、都営霞ヶ丘アパートの跡地だ。移転が決まる頃、田中は幾度も訪ね住民の話を聞いた。
オリンピックのために、人々は暮らしを奪われたのである。
政府の試算ではオリンピックを開催すると、都内では1日1,000人がコロナに感染する。開催しない場合と比べると1日あたり200人多い。
五輪招致では暮らしを奪われたが、今度は命を奪われるのだ。
パンデミック下のオリンピックは明らかに「大量虐殺」である。
IOCのバッハ会長、コーツ副会長らを人道に対する罪でハーグの国際刑事法廷に起訴されないものだろうか。
~終わり~
◇
『田中龍作ジャーナル』は新聞テレビが報道しない、報道できない出来事を伝えます。
コロナの波を受け、運営が苦しくなっております。買い物のおつりの1円からでも寄せて頂けると助かります。↓