多少のズレはあるにしろ後継総裁の誕生は9月15日となり、新総裁が解散を打てば、総選挙は10月25日投開票となりそうだ。
長老たちの談合で重要な政治日程が決められ、新聞テレビが権力者の思惑に沿って世論を賑わす。次期首相は「菅」に決まったような報道が、洪水のごとく垂れ流される。
国民の意思が入るスキマは1ミリもない。
それではいけない。一人の市民がきょう、中野駅前で声をあげた。「国会を開け」「コロナ禍で選挙なんかやってる場合じゃないだろ」と。
男性は2014年から中野駅周辺で声をあげ続けている―
「原発再稼働に反対」「自衛隊の中東派兵にNO」「辺野古新基地の建設反対」・・・
今年5月のことだった。逮捕逃れを目論む安倍首相が、官邸の番犬と言われる黒川弘務検事長を、法改正までして検事総長に据えようとした。
社会が騒然とするなか、たった一人の女性がツイッターで「♯検察庁法改正案に抗議します」とつぶやいたところ、500万人のツイッターデモに発展した。安倍政権は法改正を断念せざるを得なかった。
「おかしい」と思ったことは一人からでも抗議する。新聞テレビに頼らなくても大きな世論を作り出し、権力を動かすことだってできる。
~終わり~