あたしは今がギリだと思う。今ここで声をあげないと、もう疲れて、生きるために精一杯で、誰も声なんかあげられなくなる―
上記は作家の室井佑月が、京都市長選挙投票日の2日に投稿したツイートだ。至言である。
ベネズエラがこの通りであった。ベネズエラは安倍政権同様、権力者が政治を私物化し汚職が蔓延する。
ハイパーインフレで食料を買えなくなった市民はゴミ箱を漁って食べ物を探す。
国民は飢餓状態にあって立ち上がることもできない。
野党の指導者がデモを呼びかけていた。最初の頃は多数の参加者があったが、放物線を描くようにしてデモ参加者は減っていった。
エジプトでは強権政治に反発した市民がタハリール広場を18日間、埋め尽くし、ムバラク独裁政権を倒した。2011年のことだ。
エジプトには、世界最大の互助組織であるムスリム同胞団があり、人々が飢えることはない。立ち上がれたのだ。
日本はどうだろう。子ども食堂は言うに及ばず、大人食堂まで登場するありさまだ。食べていけない人々は増える一方だ。
飢えると、立ち上がろうにも立ち上れなくなる。エネルギーがなくなるのだ。
最後のセーフティネットといわれる生活保護は満足に機能していない。
戦争ができる国にされる前に、国民は野垂れ死ぬだろう。山本太郎は「(今の政治は庶民を)殺しにかかっている」と危機感を募らす。
立ち上がれなくなるまでに、残された時間はわずかしかない。(敬称略)
~終わり~
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