景気の悪化がモロに影響しているのだろうか? 例年、クリスマスのイルミネーションで彩られていた銀座が、今年は寂しい。(写真・中段)
商店ごとの飾り付けは、あるにはあるが、「光り物」がめっきり少なくなった。ガードレールに被さっていた光の絨毯もない。華やかな銀座の面影はどこに行ったのだろうか。
安倍首相が「あらゆる政策を動員する」と豪語したが、消費税増税は予想以上に消費を冷え込ませた。
日経新聞によると、消費税が増税された10月の家計消費は、前年同月に比べて5.1%減少した。
消費が落ちこみ、そのうえ税務署に納める税金(消費税)は増える。商店はダブルパンチだ。クリスマスは書き入れ時のはずなのに、今ひとつ浮かない。
対照的なのが東京駅前のクリスマス・デコレーション(写真・上下段)だ。こちらは一望光の海である。
ただ明るいだけでなく、CGを駆使するなどした仕掛けが施されている。光の一大スペクタクルといえる。莫大な費用をかけなければできない代物だ。
主催と後援を見て合点がいった。主催は東京都、千代田区、東京商工会議所・・・。後援は国土交通省・・・。官製のクリスマスなのである。
賑やかなクリスマスをする資力の余裕が民間にはないということだろうか。
龍作少年はサンタクロースの存在を小学校3年生まで信じていた。貧困が進む日本にあって、子どもたちは、サンタクロースが実在するとは端から思っていないだろう。
クリスマスとは「行政が主催する行事」と定義される日が、いずれ訪れるだろう。安倍政権が続けば、「安倍晋三サンタ」が登場し、後援会の子どもたちにお恵みをほどこす。
~終わり~