革命の第一幕が上がった。当事者抜きで決まっていた国の政治に、当事者が参画するのである。
れいわ新選組から参院選挙に当選したALS患者の舩後靖彦議員と重度身体障がい者の木村英子議員がきょう、国会に初登院した。
2人の国会進出は現行制度の不備を白日の下にさらした。重度の障がい者が経済活動をした場合、介護ヘルパーの費用が全額自己負担となるのだ。
制度が障がい者の社会進出を妨げているのである。
当面の費用は参院が負担するが、議運理事会は厚労省に対し、運用のあり方について検討を求めた。
自公が独断専行する国権の最高機関を、たった2人が動かしたのである。
一連の動きは国会内に留まらない。一般の社会にもフィードバックされるのだ。
重度障がい以外の分野の当事者が、国会議員になっていくことも予想される。非正規労働者、シングルマザー・・・
実現すれば、ひと握りのエリートによるものではなく、弱者も政治を使いこなす社会が到来するのだ。
山本太郎が初登院した2013年の今頃を思い出す。無所属で立候補した山本は参院選を勝ち抜いたのだった。
あれから6年、テレビから黙殺され続けていた男は、自らの議席と引き換えに2人を国会に送り出し、国政政党を作りあげた。それも市民の手による国政政党を。
革命は始まったばかりだ。
~終わり~
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『田中龍作ジャーナル』はこれからも「れいわ」 の革命を伝え続けます。
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