れいわ2議員、劇的参院デビュー 当事者による政治が始まった

木村英子さん。「皆さん、私を国会に送ってくれて有難うございます」と支援者に御礼を言って登院した。=1日午前10時頃、国会中庭 撮影:田中龍作=

木村英子さん。「皆さん、私を国会に送ってくれて有難うございます」と支援者に御礼を言って登院した。=1日午前10時頃、国会中庭 撮影:田中龍作=

 革命の第一幕が上がった。当事者抜きで決まっていた国の政治に、当事者が参画するのである。

 れいわ新選組から参院選挙に当選したALS患者の舩後靖彦議員と重度身体障がい者の木村英子議員がきょう、国会に初登院した。

 2人の国会進出は現行制度の不備を白日の下にさらした。重度の障がい者が経済活動をした場合、介護ヘルパーの費用が全額自己負担となるのだ。

 制度が障がい者の社会進出を妨げているのである。

 当面の費用は参院が負担するが、議運理事会は厚労省に対し、運用のあり方について検討を求めた。

 自公が独断専行する国権の最高機関を、たった2人が動かしたのである。

舩後靖彦さんは堂々と赤じゅうたんに乗り込んで行った。=1日午前10時頃、国会議事堂 撮影:田中龍作=

舩後靖彦さんは堂々と赤じゅうたんに乗り込んで行った。=1日午前10時頃、国会議事堂 撮影:田中龍作=

 一連の動きは国会内に留まらない。一般の社会にもフィードバックされるのだ。

 重度障がい以外の分野の当事者が、国会議員になっていくことも予想される。非正規労働者、シングルマザー・・・

 実現すれば、ひと握りのエリートによるものではなく、弱者も政治を使いこなす社会が到来するのだ。

 山本太郎が初登院した2013年の今頃を思い出す。無所属で立候補した山本は参院選を勝ち抜いたのだった。

 あれから6年、テレビから黙殺され続けていた男は、自らの議席と引き換えに2人を国会に送り出し、国政政党を作りあげた。それも市民の手による国政政党を。

 革命は始まったばかりだ。

2013年8月、山本太郎初登院。大勢の支援者が国会正門前で見守った。=国会正門前 撮影:取材班=

2013年8月、山本太郎初登院。大勢の支援者が国会正門前で見守った。=国会正門前 撮影:取材班=

    ~終わり~

  ◇
『田中龍作ジャーナル』はこれからも「れいわ」 の革命を伝え続けます。

参院選挙取材で全国を駆け巡ったため、多大な交通費を使いました。台所が苦しくなっております。ご支援何とぞ宜しくお願い致します。
      ↓

田中龍作の取材活動支援基金

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

政治