
自民と維新の連立話ができているとは知らず得意満面で党首会談に臨む玉木代表。=15日、国会内 撮影:田中龍作=
ある人がX(旧ツイッター)に「配給制になる前に思いっきり美味しいものを食べておこう」と投稿していた。ここで言う配給とは食料配布ではない。戦時中のような食料統制である。
高市維新連立政権で貧困化が一層進むことに底知れぬ不安を感じている人は少なくない。
最高裁で違法判決が出るほど生活保護を削減してきた自民党。老人医療費を削減するなどした維新。
自民と維新が悪魔合体した連立政権で「不安を感じるな」という方が無理というものだ。

玉木代表を出し抜いて自民との電撃連立に向かう吉村代表と藤田共同代表。=15日、国会内 撮影:田中龍作=
衆参ともに与党は過半数割れに追い込まれ、自民党は公明党から三下り半を突き付けられた。瀕死の状態だったのである。
野党が政権奪取できる千載一遇のチャンスだったのにみすみす逃がしてしまった。選挙で示された民意とは全く別物の政権が誕生した。
自維政権は「議員定数の削減」で権力の固定化を狙っているが、まだまだ諦めまい。
次に自民党を政権から引きずり下ろすチャンスがめぐってきた時に備えて、野党統一候補を温めておく必要がある。もちろん玉木以外で。
~終わり~
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