石破去り恐ろしい時代がやってくる

=20日夕、国会議事堂前 撮影:田中龍作=

「石破の次は石破」「古き良き自民党を取り戻せ」「自民党(議員)は造反」・・・

石破首相の続投を求める人々がきょう20日夕方、国会議事堂前で声をあげた。

石破氏は自らが発出した『80年所感』で次のように述べている―

政府が軍をコントロールできなくなっていった。メディアも「売らんかな」で戦争を煽り、国民をあの無謀な戦争へと導いて行った。過度な商業主義に陥ってはならず、偏狭なナショナリズム、差別や排外主義を許してはならない。

あす21日にも誕生する高市政権とそれを取り巻くメディアに向けて警鐘を鳴らしているように見えて仕方がない。

石破おろしに晒され始めた頃。=7月28日、自民党本部 撮影:田中龍作=

これまでは自衛隊出身の中谷元氏が防衛相で、防衛族の石破氏が首相だった。指南役に安全保障のエキスパートである伊勢崎賢治議員がいた。

21日からは観念的タカ派の高市氏が自衛隊の最高指揮官となる。中谷氏の続投はなく、軍事には素人の議員の名前が取り沙汰されている。明らかに危ない。

国が法の支配を失ってグダグダになり経済が恐慌を来したところに独裁者が降臨すれば、ファシズムは到来する。 

高市氏は総務相時代に停波をほのめかし放送局とその大株主の新聞社を震え上がらせた。

高市氏は一年生議員の頃、国会論戦で村山首相(当時)に面と向かって村山談話を否定してみせた。侵略戦争を侵略戦争と自覚していないのだ。

石破首相は村山氏の死去の報に接し、「私は村山談話の立場を引き継いでいる」とコメントした。

「首相指名は石破」「石破っち頑張れ」…人々は声をあげ続けた。=20日夕、国会議事堂前 撮影:田中龍作=

独裁者は自らの圧政を誤魔化すために戦争を発動する。

連立政権を組む自民と維新で合意した「議員定数の削減」が現実のものとなれば、声の大きな政党が、政治を支配することになる。

我々庶民にとっては、かつて経験したことがないほど恐ろしい時代がやってきそうだ。

~終わり~

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