
首相官邸前の歩道はデモ参加者で一杯になった。緊張感が支配した。=25日夕、永田町 撮影:田中龍作=
「石破は踏ん張れ」「降ろすなら安倍派」のコールが響いた。「(総理は)あなたしかいない」と絶叫する男性参加者もいた。会場は異様な熱気と危機感に包まれた。
これほどまでに国民から支持された自民党総裁がかつていただろうか。「安倍辞めろデモ」は何万回とあったが「辞めるなデモ」は聞いたことがない。
参院選惨敗の責任を取らされて辞任に追い込まれそうな石破首相にエールを送るスタンディング・デモが今夕、官邸前であった。
兵庫県尼崎市から駆けつけた男性(年金生活者70代)は「石破さんを辞めさせたらアカン」「高市(早苗)が総理になったら参政党のような極右と連立を組む。危ない」と危機感を露わにした。

男性(写真中央)は「マスコミは『石破辞任』と煽らないで下さい。誘導しないで下さい」と集まった報道陣にクギを刺した。=25日夕、永田町 撮影:田中龍作=
団体職員の男性(都内在住40代)は「石破さんが残ることは迫り来るファシズムへの最大の防波堤となる。石破さんが辞任すると危険な選択肢しかなくなる」と話した。表情、口調ともに悲愴感で一杯だった。
参院選で歴史的な惨敗の原因を作った悪党どもが石破に「責任を取れ」とホザいているのである。とびっきりのブラックユーモアだ。
石破退陣の包囲網は狭まりつつある。辞任の号外まで出て流れはできた。切腹用の脇差を目の前に差し出されるのは時間の問題だ。
田中だったら「座して死を待つ」より討って出る。世論を味方につけ麻生や萩生田と刺し違える。《文中敬称略》

手作りの大型ノボリが目立った。参加者の熱意の表れだ。=25日夕、永田町 撮影:田中龍作=
~終わり~
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【読者の皆様】
参政党の危険性を見届けるために田中は京都、大阪まで足を延ばしました。ファシズムは気づいた時にはもう手遅れです。
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