田中はきょう(9日Friday)も街頭に出た。パレスチナ取材の費用を募るために。
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お好み焼きの味を引き立てるソース。主な材料はナツメヤシ(デーツ)だ。原産地は中東である。
この地域で戦争があったりするとデーツの輸出が止まる。よくても価格が上がる。お好み焼きの値段にも跳ね返ってるのだ。
中東戦争の主役とも言えるイスラエルもナツメ椰子の産地である。イスラエルのナツメヤシ畑は第3次中東戦争(1967年)でヨルダンから分捕った土地にあった。
青々とした椰子の木が密生している。1本につき少なくとも100万円の収入になるという。青々とした椰子畑は延々と続いた。何千本、いや何万本あるだろうか。
幹線道路を挟んで西側にはパレスチナ人のナツメヤシ畑があるのだが、木はまばらだ。収入はイスラエル側の何万分の1だろうか。
これには理由がある。農業用水をイスラエルが独占しているのだ。オスマントルコが作った農業用水の水はほぼ100%、イスラエルが使用するのである。
地下水とてイスラエルが強力なポンプで汲み上げる。
イスラエルが戦争になればパレスチナのナツメヤシも輸出できなくなる。ただでさえ収入が少ないパレスチナの農家には大打撃だ。
お好み焼きを主食のようにして食べる大阪や広島の庶民のためにも、イスラエルとイランには思い留まってほしい。
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田中龍作ジャーナルは新聞テレビが報道しない戦地に生きる人々の生活を伝えます。