あす20日告示の東京都知事選挙を前に立候補予定者4人が、日本記者クラブで共同記者会見を開いた。
樹木の伐採を伴う外苑の再開発について見解を問われた小池知事は「外苑再開発は争点になりません」と答えた。イケシャアシャアとはこのことだ。
「(神宮)内苑と外苑は違う」と普通の都民には訳の分からない身内の論理を持ち出し、「都が事業者になっているわけではない」とかわした。
再開発許可を出したのは自分であるということをしっかり忘れたかのような発言だった。
恐るべきは「いちょう並木が切られてしまうのではない。むしろ本数が増える」という子供ダマシを持ち出してきたことだった。
ヒョロヒョロとした若木を何千本植えたところで、大木のような冷却効果は産まない。
環境を考えるうえで今や主流となっている「樹冠被覆率」という概念を小池知事は知らないのだろうか。知っていながら都民を騙そうとしているのだろうか。
明日20日からは論戦がさらに白熱化する。「築地は残す。豊洲は活かす」の迷言で都民を欺いた小池知事。
その結果、築地は更地となり、現在は再開発の槌音が空に響く。
外苑は「建国記念文庫の森」に代表されるように神秘的なまでに緑が深い。自然は一度、破壊すると取り返しがつかないことになる。
~終わり~
◇
【読者の皆さま】
田中龍作ジャーナルの財政が危うい状況にあります。物価高騰の折、大変恐縮ではありますが、窮地をお救い下さい。