任期満了に伴う東京都知事選挙が、きょう20日、告示された。
小池知事と蓮舫元参院議員による事実上の一騎打ちは「光と影」の対決でもある。
開発最優先の小池都政は富裕層をさらに潤わせるが、中間層と低所得者層の生活を苦しくさせる一方だ。
都庁の壁面を趣味の悪い映像で照らすプロジェクションマッピングは、光が大好きな小池都政の典型である。
48億円も費やすお粗末な映像ショーの影では、食べてゆけなくなった人々が食料配布に長い列を作る。
「小池さんは、光にさらに光を当てるのは得意。私は影に光を当てる。ここに手をつけたい」。蓮舫候補は政策の基本方針を語った。
東京都の出生率が1を切ったことについて蓮舫氏は「根本原因は結婚ができない、格差が広がっている」と分析する。
「東京都には3.2万人の非正規職員がいる。専門職(非正規職員)から待遇を改善してゆきたい」。
公務員の賃金は民間企業の賃金相場に大きな影響を与える。蓮舫氏はまず若者の所得をあげ、結婚できるような環境にして出生率の改善を目指す。
こんな当たり前のことを自民党政治は なおざり にしてきたのである。
応援弁士に立った野田佳彦元首相は「この都知事選は、事実上の与野党対決なんです。蓮舫さんが勝てば日本が変わる大政局です」と喝破した。
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