岸田首相や防衛族の政治家たちに炊き出しを手伝わせたい…と思えて仕方がなかった。
国民にひもじい思いをさせながら軍備拡張に勤しむ。新聞テレビ・大労働組合はそれに異論を唱えない。
現状を痛烈に批判するタイトルの炊き出しが、きょう31日、都内の公園で行われた。あす1日もある。(主催:ミサイルよりメシ! 炊き出し実行委員会)
ボランティアスタッフが調理した牛丼を貪るようにして食べる男性がいた。目にも止まらぬほどの速さで箸を動かして掻き込むのだ。ろくすっぽ噛んでいないことは確かだ。
76歳という。生活保護で暮らす。「生活保護だけじゃ食べて行けないからね」。男性がそう話さなくても事情が分かる食べ方だった。
育ち盛りの子供3人を連れて炊き出し会場を訪れた父親がいた。物価高のおり3人を食べさせるのは懐に大きな負担がかかるはずだ。
「国民の生活を大事にしてほしいですね」。父親は静かな口調の中にも怒りをにじませた。
おでんをゆっくりと噛みしめる男性がいた。68歳。一人暮らしの年金生活者だ。
「厚生年金があるから毎月10万円チョボチョボの収入があるが、家賃と光熱費を払ったら食べて行けない」と話す。
食料配布には生活困窮者が長蛇の列を作り、炊き出しに訪れる庶民はひきもきらない。
戦争をする前から国民を飢えさせている政府が、本当に戦争をしたらどうなるか。
~終わり~
◇
【読者の皆様】
皆様のお陰でマスコミが報道しないパレスチナの惨状を伝えることができています。
『田中龍作ジャーナル』は読者の御支援あればこそ存続します。
何とぞ力をお貸しください。