「株価史上最高値、バブル超え」。テレビは昨夜からハシャイだ。今朝の全国紙は各紙とも一面トップである。
さすが経団連宣伝部のマスコミだと感心した。と同時に腸(はらわた)が煮え繰り返った。
働く意欲も能力もある人々が食べてゆけなくなり、炊き出しの列に並ぶのである。間違った政策の犠牲者だ。
メーカー勤務の正社員(34歳男性)もいた。手取り17万円。家賃と光熱費を払えばいくらも残らない。正社員であっても食べて行けなくなっているのだ。
炊き出しに並ぶ人の4分の3以上はアパートや都営住宅暮らしである。ホームレスではないのだ。
彼らは異口同音に「消費税と物価高でやってゆけない」と話す。あきらめ顔だったり、ため息まじりだったりする。
株高の主役は海外からの投機マネーだ。アベノミクスによる円安で流れ込んで来ているに過ぎない。日本経済の実態を反映しているわけではないのだ。
GDPは4位に、さらに一人当たりのGDPは34位に転落。これが日本経済の実力である。
円安にしたのは株のためと輸出産業のためである。輸出企業には「輸入戻し税」なる奇態な制度があり、消費税が上がった分、カネが転がり込んでくるのだ。まさに濡れ手で粟である。
消費税が上がって庶民が苦しんだ分、トヨタと経団連は潤うのである。
消費税率が上がる度に庶民の生活は沈んでいった。そして空前の物価高。
もはや限界である。世の中の構造を変えてくれる政治家・政党の登場を期待する他ない。
~終わり~
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《読者の皆様》
パレスチナ→能登震災→柏崎原発→京都市長選挙と、昨年末から借金が続いております。赤字に次ぐ赤字です。