
場慣れしたアラブ系ジャーナリストたちは危機のかわし方をよく心得ている。=12日、西岸ジェニン 撮影:田中龍作=
12日、ヨルダン川西岸の最激戦地ジェニンではガザ戦争の終結を待たずして市街戦が本格化していた。
報道されるのを嫌うイスラエル軍は、ジャーナリストたちに向けても砲撃してくる。
飛んで来たばかりの砲弾の破片を撮影すべく、田中は破片に近づこうとした。するとパレスチナのジャーナリストたちから怒鳴られた。「危ない。ここにいろ。もう一度爆発するぞ」と。
今から20年も前のことになる。イラク戦争取材の“お土産”に爆弾の破片を持ち帰ろうとした某全国紙のカメラマンがいた。
“お土産”は空港の手荷物検査場で爆発し、検査場の係員を死亡させた。
厳しい言い方をすれば、田中も含めて日本のジャーナリストは戦地での常識に疎いようだ。パレスチナのジャーナリストたちと一緒に動いていなかったら、田中は足の一つも吹き飛ばされていたかもしれない。
~終わり~
◇
『田中龍作ジャーナル』は読者の御支援により維持されています。