「木原(官房副長官)を辞めさせてくれ」 地元市議に有権者から電話

木原官房副長官の地元事務所。=16日、東村山市 撮影:田中龍作=

 衆院東京20区は東村山市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市から成る。有権者数(41万9,465人(2022年9月、総務省まとめ)。

 前回(2021年)の総選挙で渦中の人、木原誠二氏(自民)は12万1,621票を獲得している。次点の宮本徹氏(共産)は6万6,516票。3位の前田順一郎氏(維新)は4万3,089票。

 木原官房副長官が地元事務所を置く東村山市を田中は歩いた。

 至る所に木原氏と岸田首相のポスターがセットで貼られていた。組織力と運動力に驚かされた。首相の懐刀と言われるだけのことはある。

 西武新宿線東村山駅から車で5分ほどの場所にある木原氏の地元事務所(東村山市廻田町4-3-4)を訪ねたが、電灯は点いていなかった。盆休みだからだろうか。

 地元市議会議員に話を聞いた。市内の有権者から「木原を辞めさせてくれ」という電話が週刊誌報道後3件あった。

 「市議会議員に木原官房副長官を辞めさせる権限はないので・・・」と答えて断る他なかった。

 市議会議員は木原氏の女性に纏わる とかくの噂 を聞かせてくれた。「地元では週刊誌が出る前から知られていますよ」と何食わぬ顔で語るのだった。

木原氏と岸田首相のセットのポスター。至る所にあった。=16日、東村山市 撮影:田中龍作=

 夏祭りは国会議員にとって欠かせない顔見せだ。木原氏とて同じだ。週刊誌で有名になるまでの木原氏は自身が神輿を担ぎ盆踊りを踊る姿をSNSにアップロードしていた。

 東村山を代表する神社ともいえる八坂神社で聞く限り今年の夏祭りは名代として秘書を出席させていた。

 東京では公明党との選挙協力が微妙な状態で自民党候補者は苦戦を強いられそうだが、木原氏の場合、特に厳しい。学会女性部の反発である。

 学会員が経営する飲食店で話を聞いた。「木原さんは学会員に連れられて挨拶に来た。この店に食べにも来ていた。だが週刊誌(報道)が出てからは来なくなった」と店の女将は話した。

 女将はこれまでの選挙では木原氏に投票していたという。「次は木原さんに入れるの?」と田中が問うと、女将は「分からない」と首を横に振った。眉間に縦ジワさえ寄せて。

 東京20区の学会票は約3万7千票。共産候補に流れるとは考えにくい。票の行く先は維新となるだろう。

 これに自民からの離反票が3千票加われば、計4万票が動く。木原候補=8万1千票、維新の前田候補=8万3千票となり維新が競り勝つ。

 維新関係者は「これまでで最大のチャンス」と意気込む。

 勝ち負け以前の問題として、事件を抱えた木原氏は果たして選挙を戦えるのだろうか。東村山市の有権者の民度が問われることになる。

7月の夏祭りに木原氏本人は出席せず秘書が名代だった。=16日、東村山市 撮影:田中龍作=

   ~終わり~

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