ロシア軍が占拠するザポリージャ原発の電源喪失が明らかになって丸一日が経つ。
CNNによると、この2週間でザポリージャ原発の作業員数十人が脱出した。原発作業員はCNNのインタビューに「ロシア兵が酒に酔って発砲したりして、男性1人が死亡した。これが脱出を決心させた」と答えた。
対岸のニコポール市では、ウクライナ政府が放射能測定車を出して警戒にあたっているが、現在のところ(26日8時)、放射能漏れなどの異常は報告されていない。
外部電源喪失の原因は、同原発付近の森で火災が発生し送電線が焼かれたことによる。火災は衛星写真で確認された。
ロシア側はウクライナ軍の砲撃により火災が発生した、と主張する。いかにもロシアらしい。
ウクライナ軍は原発周辺を攻撃する際にはドローンなどの精密誘導兵器しか使わない。
もしウクライナ軍が間違って原子炉にダメージを与えれば、自国の電力を失ってしまう。国土は半永久的に使えなくなる。自殺行為である。ロシア側の主張は常識では考えにくい。
ロシア軍はウクライナへの侵攻初日(2月24日)、チェルノブイリ原発を占拠した。この際にも、原発の安全知識ゼロの作戦を展開していた。
何が起きても不思議ではない。
~終わり~
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ザポリージャ原発が外部電源を喪失し危機的な状態となっています。
福島の過酷事故を経験した日本の記者として、田中はウクライナに踏み留まります。
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