8月22日投票の横浜市長選挙への出馬が取り沙汰されている弁護士の郷原信郎氏が、きょう7日、横浜市で記者会見を持った。
郷原氏は横浜市コンプライアンス顧問として市政改革に関わってきた。
郷原氏は次のように語った―
立候補の意志はあるが、立候補を決定したわけではない。
(立憲などが推す)山中竹春・横浜市立大学教授から納得の行く回答が得られ、政策の多くが共通すれば、出馬辞退もありうる。
非自民同士での打ち合いは自民を利することになるからだ。
郷原氏は立憲民主党神奈川県連に7日付で公開質問状を送付した。
山中教授が表明している「IRカジノ反対の根拠となるデータ」「コロナ対策」に納得が行かない。具体的に根拠を示されたい、とする内容だ。
回答の期限は15日である。
郷原氏自身も「IR反対」を、この日の記者会見で明言した。
3月にあった参院広島選挙区補選で、郷原氏は出馬が取り沙汰された。だが、「大規模買収に関わった地方議員の刑事処分がないままで選挙に入れない」として、結局、出馬を見送った。
今回もIRに関する政策をきっちりと詰めないまま選挙に突入してはならない、とする危機感があったものと見られる。
あす8日には元長野県知事で作家の田中康夫氏が立候補を正式に表明する。
郷原氏は「田中康夫氏とも話し合う余地がある」とした。
非自民の候補者間で政策論争に火花を散らし、世論を喚起する。投票率も上がり、結果として質の高い選挙となる・・・郷原氏の哲学であろう。
~終わり~
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