
選挙が順調に行われたことを公表する国際選挙監視団。一番手前が逮捕された李宇軒(アンディー・リー)氏。=2019年11月、香港 撮影:田中龍作=
昨年11月にあった香港区議会選挙で国際選挙監視団を招いた男性が、民主派10人の逮捕者の中に含まれていることが分かった。
男性の名前は李宇軒(英語名:アンディー・リー)氏。現地紙の報道などによれば、李氏の逮捕容疑は国家安全法の中にある「勾結外國勢力(外国勢力との結託)」。
国際選挙監視団が入った香港区議会議員選挙は、警察の弾圧もなく、投票は順調に行われた。民主派が圧勝した。
国家安全法は今年6月30日施行。区議会議員選挙は昨年11月。同法は表向き遡って罪を問うことはできない。正確な逮捕容疑は何なのだろうか?
日本から選挙監視団に参加した伊勢崎賢治氏(元国連PKO職員)は、昨夜、香港の知人から電話で李氏逮捕を知らされた。
伊勢崎氏は田中の電話取材に「李氏は選挙制度を守ろうと監視していたのに逮捕されるのはおかしい」と憤る。
国際選挙監視団のメンバーは今夜にも声明を出し、中国共産党による弾圧を、世界に訴える。

日本から国際選挙監視団に参加した伊勢崎賢治氏。=2019年11月、香港 撮影:田中龍作=
~終わり~