「命の選別をするような人をこの党に置いておくんだったら、れいわなんか要らない」…重度障害者の木村英子参院議員は、声を振りしぼった。
自らの動画で「高齢者から先に逝って下さい」と発言した大西つねき氏に対する処分を決めるれいわ新選組の総会が、16日、開かれた。総会は中断をはさんで5時間に及んだ。
山本太郎代表が提案した大西氏に対する除籍処分は賛成14、反対2で可決された。
総会後開かれた記者会見で、山本は大西氏を擁護する支持者に対して「(命の選別は)高齢者に収まる話ではない。絶対に政治の場で言ってはならない」ときっぱり言った。「大西発言に心から恐怖を感じた方にお詫び申し上げる」と謝罪した。
世を騒然とさせた「命の選別」発言は、大西氏の投稿から14日目、問題発覚から10日目にして、一応の収束を見た。
あくまでも「一応」である。党の存亡に関わるような問題は再び起こる危険性があるからだ。
れいわが昨年夏の参院選で国会議員二人を送り出し国政政党になった時、記者会見で田中は山本に聞いた。「幹事長を置く気はないのか?」と。
れいわが大きくなって山本太郎が総理になるには、組織のマネジメントをしっかりさせる必要があるからだ。
山本の答えは—
昨夏は「今のところない」。昨日16日は「カネと人材面から難しい」との趣旨。
組織の維持管理をしっかりさせないことには、党は大きくなれない。山本太郎も総理になれない。
総会は、党規約に関して途中で修正を加えながら進行した。処分についての項目がなかったからだ。
ネット上などでは、支持者が党運営に携わることができない事に対して、改善を求める意見が続出していた。
山本は「今後、規約改正をやっていくべきだとの声が総会でも上がった」と説明したが、「最終決定するのは総会のメンバー」とした。
支持者がしっかり声を上げて党改革に関与して行かなければ、れいわ新選組はミニ政党のままで終わるだろう。
~終わり~