立憲民主党の長妻昭・選対委員長側がれいわ新選組の山本太郎代表側に「自分たち(立憲)の選挙区にれいわの候補者を擁立しないでくれ」と圧力をかけていたことが分かった ―
山本代表が18日夜、自らのYouTube番組「山本太郎とネットでおしゃべり会」で明らかにした。
それによると昨年秋も深まった頃、長妻選対委員長側から山本代表側にアプローチがあった。内容は「東京の選挙に関してだ」ということだった。
れいわが野党共闘の条件として掲げる消費税5%の件ではないので、山本は出向かず、双方の代理人同士で会った。
長妻選対委員長側の話は「自分たち(立憲)の選挙区に(れいわの候補者を)擁立するのは止めてくれ」ということだった。
田中は早い時期から耳にしていたが伏せていた。山本は「おしゃべり会」初のYouTubeライブで選挙の機微を暴露した。よほど腹に据えかねていたのだろう。
山本は野党共闘を進める狙いから候補者擁立を控えていた。だが立憲は減税に応じなかった。
れいわは立憲の選挙区に候補者を立てることした。これが経緯だ。
なぜこうも立憲はれいわを恐れるのか。答えは昨夏の参院選にある。立憲は比例票を2017年の衆院選より300万票も減らした。
山本太郎の選挙演説に耳を傾けている有権者に、「以前はどこに投票していたのか?」と聞くと、大概、民主党(立憲)と答えた。
立憲が失った300万票の大半はれいわに流れたのである。
野党第一党の選対委員長にして代表代行が、国政政党になってわずか半年の小政党に「自分たちの選挙区に候補者を立てないでくれ」と圧力をかけた。姑息という他ない。
長妻氏本人から直接コメントを取るため、田中は氏の携帯に電話を入れたが、留守番電話だった。
~終わり~