
抱負をぶちあげる佐喜真淳候補予定者。「政府との対立も辞さない」と言いながら「対話を通して沖縄を豊かにする政治をやりたいんです」と支離滅裂だった。=30日、浦添市 撮影:田中龍作=
自公が推す佐喜真淳候補予定者がきょう30日、浦添支部の選挙事務所開きに臨んだ。佐喜真氏は基地問題に触れ、「政府に対して県民が望むことであれば対立も辞さない。むしろ政府に強く当たりながら基地問題の解決を勝ち取ってゆく」と勇ましかった。
辺野古新基地の埋め立てをめぐってはさらに勇ましい。琉球新報によれば、埋め立て承認について佐喜真氏は記者団に「法令的に問題があれば撤回もあり得る」と答えた。同じ発言を菅官房長官の前でできるだろうか。
当選後に前言を翻す。川内原発をめぐる三反園・鹿児島県知事しかり、柏崎刈羽原発をめぐる花角・新潟県知事しかりだ。「争点ずらし」どころか詐欺である。騙されてはならない。
昨年12月、佐喜真氏が市長を務めていた宜野湾市の普天間小学校の校庭に米軍ヘリのドアが落下する事故があった。ドアは体育の授業で校庭にいた児童たちから、わずか十数m離れた場所に落ちた。あわや大惨事となるところだった。事態は何一つ改善されていない。
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