安倍自民が国会での野党の質問時間を削減しようとしていることに野党は反発を強める。
立憲民主党の枝野代表は30日、記者団に「こうしたとんでもない暴論は一刻も早く取り下げて頂いて建設的な議論ができる状況を作っていきたい」と語った。
天にツバするとはこのことだ。立憲民主党へのブーメランと言った方が正確だろう。
地方議会では与党が共産党はじめ少数政党や無所属議員の質問時間を削減しようとする動きが絶えない。すでに削減されている都市もある。
ここでいう与党とは自公と民進だ。立憲民主党の前身が民進党であることは言うまでもない。当時、枝野氏は民進党の幹事長である。
神奈川県議会では昨年5月、共産党議員に代表質問をさせまいとする動きがあった。議会運営に疎くミスをしたというのが理由だが、実態は与党による野党の発言潰しである。
本会議で採決する予定だったが、市民が議会前で抗議のスタンディングを行ったこともあり直前で回避された。
大田区議会でも昨年、オール与党による共産党いじめがあった。議員の海外視察を批判した共産党を委員長などの役職から外そうとしたのである。
共産党と超党派の議員らは自公・民進の幹事長に「大田区議会は民主主義を守れ」「発言を封じないで下さい」とする要望書を提出した。地元の有権者たちは同様のメッセージボードを掲げ大田区議会前で抗議した。
全国の地方議会で少数政党の質問が制限されている例は、数えきれない。
与党自民党に次ぐ支持率で勢いづく立憲民主党だが、民主党・民進党時に起きた事への反省が求められる。
都連・県連組織が整った暁には、地方議会での少数弾圧をストップする側に立ってほしいものだ。
~終わり~