【辺野古発】 「新テントも認めず」 国道事務所と警察が夜襲

「こっちが引いたのだから、そっちも引いてくれ」。国道事務所の大城副所長(左)に猛抗議する山城議長(右)。=25日夜、キャンプシュワブ前 写真:筆者=

「こっちが引いたのだから、そっちも引いてくれ」。国道事務所の大城副所長(左)に猛抗議する山城議長(右)。=25日夜、キャンプシュワブ前 写真:筆者=

 国が なりふり構わず 基地反対運動の弾圧に乗り出してきた。

 反対派住民がキャンプシュワブゲート前に新しく設けようとしていたテントの設営予定地を、国道事務所が今夜、囲い込んできたのだ。それも機動隊を引き連れて。

 これまでのテントはキャンプシュワブ前を走る国道の歩道隅にフェンスに沿うようにしてあった。国道事務所と防衛局は、反対派住民に対してテントを26日までに撤去するよう求めていた。

 反対派住民は無用の衝突を避けるため、道路を挟んで対面の緑地帯に新しいテントを設営しようとしていた。26日に“引っ越す”用意までしていたのだ。明らかに騙し討ちだ。

 「これまでのテントを平和裡に撤去して、こちらに移ったのにもかかわらず、なぜ騙し討ちのようなことをするのか?」筆者は現場責任者を務める国道事務所の大城純一副所長に質した。

 大城副所長は「緑地帯も道路の一部」したがって「国道の不法占拠になる」と説明した。

 旧テントのようになぜ文書で通告しなかったのか? いきなり沖縄県警の機動隊を引き連れて、潰しにかかる。これでは暗黒国家だ。

命令を待つ撤去作業員。後ろはキャンプシュワブのゲート。=25日夜、名護市 写真:筆者=

命令を待つ撤去作業員。後ろはキャンプシュワブのゲート。=25日夜、名護市 写真:筆者=

 現場には反対派住民と支援者合わせて約50人がいた。「夜間、機動隊と揉み合いになれば、ケガ人が多数出て大混乱となる」。山城議長の英断で、住民側は引いた。新テントの骨組みなどを解体し元通りにしたのである。

 代わりに国道事務所の作業員と警察も引かせた。

 問題は明日(26日)からだ。新テントについて大城副所長は「26日以降も撤去を求める」としている。

 国は旧テントも新テントも認めない方針だ。

 防衛局は深夜、未明にこっそり基地建設の機材を運び込んでくる。住民は24時間監視できるようにするためにテントを設けたのである。

 辺野古基地反対運動は重大な局面に立たされている。

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